プラスティック・ラヴ

プラスティック・ラヴ (PLASTIC LOVE)

「プラスティック・ラヴ」は、日本のシンガー[[ソングライター]]竹内まりやが1984年にリリースした楽曲です。この曲は、彼女の6枚目のアルバム『VARIETY』に収録されており、シティ・ポップのクラシックとも言える作品となりました。作詞・作曲は竹内自身が行い、彼女の独自のセンスが光る歌詞とメロディーが印象的です。

制作背景

本楽曲は、竹内まりやの独特な視点から描かれた「都会で自由に恋愛する若い女性」の物語が特徴です。このテーマはフィクションであり、多くのリスナーが共感しやすい要素が詰まっています。また、アレンジには山下達郎を迎えており、彼はギター演奏だけでなく、プロデュースも担当しました。加えて、エレクトリック・ピアノの中西康晴、ベースの伊藤広規、ドラムの青山純といった実力派ミュージシャンたちが、竹内の歌を支えています。

発売当初の人気

「プラスティック・ラヴ」は、リリース時には1万枚以下の売上に留まりましたが、その独特な魅力はじわじわと広がり、竹内の作品の中でも特に高い人気を誇る楽曲となりました。特に、2000年、2010年にリリースされた「souvenir」や「souvenir again」のライブパフォーマンスでは、頻繁に演奏され、山下達郎自身も自身のコンサートでカバーしています。

海外での再評価

2010年代後半には、80年代の日本のシティ・ポップやファンクが海外で再評価される動きが見られました。「プラスティック・ラヴ」の人気のきっかけとなったのは、2017年にYouTubeに非公式にアップロードされた同曲の動画であり、2400万回以上再生されるなど大きな話題となりました。この動画のコメント欄には、英語のコメントが数多く寄せられ、海外のリスナー数が明らかになったのです。

フューチャー・ファンクのジャンルではこの曲が定番となり、無数のリミックスやリエディットがインターネット上に投稿されました。また、カナダのデジタルメディアであるヴァイス・メディアの音楽サイト「ノイジー」などでも取り上げられ、シティ・ポップ再評価の象徴的な楽曲となりました。これに応じて、竹内の所属レーベルであるワーナーミュージック・ジャパンも、新たなプロモーションビデオを制作し、楽曲の再解釈を追求しました。

プロモーションビデオの制作

発表から35年を経て、2019年には新しいプロモーション・ビデオが制作されました。このビデオは、竹内のライヴ・ドキュメンタリー映画『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜』の上映に合わせて、YouTubeにアップロードされました。監督は映像クリエーターの林響太朗が務め、楽曲の世界観を新たな形で映像化しました。出演者としては、女優の仁村紗和と俳優の上杉柊平が起用されており、視覚的にも楽しませる内容となっています。

タイアップ

また、2014年にはCS放送のドラマ『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』の主題歌にも採用され、再度注目を浴びました。

12インチ・シングルの再リリース

1985年には「PLASTIC LOVE (EXTENDED CLUB MIX)」として12インチ・シングルがリカットされ、2014年にはアルバム『VARIETY -30th Anniversary Edition-』にボーナス・トラックとして収録されました。2021年にはオリジナル・バージョンが含まれた完全生産限定盤が発売され、リリースから36年の時を経て初めてオリコンTOP10入りを果たしました。

このように、「プラスティック・ラヴ」は時間を超えて多くの人々に愛され続けている楽曲であり、シティ・ポップの象徴的存在となっています。

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