プラチナ 9 DISC

モーニング娘。9枚目のオリジナルアルバム『プラチナ9DISC』：2009年の軌跡

2009年3月18日、アップフロントワークス（zetimaレーベル）よりモーニング娘。の9枚目のオリジナルアルバム『プラチナ9DISC』が発売されました。CDとCD+DVDの2形態で展開され、通常盤には10種類のフォトカードがランダム封入される初回仕様となっていました。

このアルバムは、前作『SEXY 8 BEAT』から約2年ぶりとなるオリジナルアルバムであり、中国からのメンバーであるジュンジュンとリンリンにとっては、モーニング娘。加入後初のオリジナルアルバムという重要な意味を持っていました。

アルバムには、モーニング娘。の代表的な楽曲はもちろんのこと、メンバーそれぞれの個性を活かしたソロ曲やユニット曲も収録されており、幅広い音楽性を聴くことができます。

特筆すべきは、吉澤ひとみと藤本美貴が在籍時にリリースされた楽曲「悲しみトワイライト」が収録されている点です。これは、彼女たちのモーニング娘。在籍時の最後のシングルとして、多くのファンにとって特別な一曲となっています。

また、アルバムに収録されている楽曲のいくつかは、2008年秋に行われたコンサートツアー『モーニング娘。コンサートツアー2008秋～リゾナントLIVE～』で先行披露されており、その模様はライブDVDにも収録されています。ただし、アルバムバージョンとライブバージョンではアレンジが異なっている楽曲もあり、聴き比べてみるのも面白いでしょう。

興味深いのは、「雨の降らない星では愛せないだろう?」という楽曲です。この曲は、ジュンジュンとリンリンによる中国語詞のソロパートが特徴的で、アルバム収録にあたりアレンジが変更され、BPMも調整されています。この楽曲の全てが中国語詞で歌われたバージョンは、次のアルバム『⑩ MY ME』に収録されることになります。さらに、ドリームモーニング娘。によるバージョンも存在し、『ドリムス。(1)』に収録されています。

さらに、ソロ曲では光井愛佳の初ソロ曲「私の魅力に気付かない鈍感な人」が収録されています。その他にも、高橋愛、新垣里沙、田中れいなによるユニット曲や、久住小春、ジュンジュン、リンリンによるユニット曲など、メンバーの個性を際立たせる多彩な楽曲が収録されています。

『プラチナ9DISC』は、モーニング娘。のオリジナルアルバムとしては初めてオリコン初登場ランキングでトップ10入りを逃しましたが、それでも多くのファンを魅了する楽曲が詰まった、充実した内容となっています。

楽曲の詳細

アルバムには、つんく♂プロデュースによる全13曲が収録されており、そのほとんどの作詞・作曲はつんく♂が担当しています。編曲は田中直、鈴木Daichi秀行、大久保薫、湯浅公一、江上浩太郎、山崎淳といった面々が担当し、バラエティ豊かなサウンドを聴かせてくれます。

収録されている楽曲は、シングル曲に加え、ソロ曲やユニット曲、そしてライブで先行披露された楽曲などがバランスよく配置されており、モーニング娘。の幅広い音楽性を堪能できる内容となっています。

初回生産限定盤DVDの内容

初回生産限定盤にはDVDが付属しており、「泣いちゃうかも」のソロバージョンが全メンバー分収録されている他、『Hello! Project 2009 Winter ワンダフルハーツ公演 ～革命元年～』のライブ映像も収録されています。

参加メンバーとミュージシャン

このアルバムには、4期から8期までのメンバーが参加し、それぞれの個性と才能が存分に発揮されています。また、コーラスや楽器演奏など、多くのミュージシャンが参加することで、楽曲に深みと奥行きを与えています。

『プラチナ9DISC』は、モーニング娘。の進化と成長を象徴する、記念碑的なアルバムと言えるでしょう。

もう一度検索