R-1535 ツインワスプ・ジュニア
R-1535 ツインワスプ・ジュニア(Pratt & Whitney R-1535 Twin Wasp Junior)は、1930年代にアメリカの著名なエンジンメーカーである
プラット・アンド・ホイットニーによって開発された航空機用エンジンです。このエンジンは、空冷二重星型14気筒の構造を持ち、技術的にも当時の航空機において重要な役割を果たしました。
基本仕様
R-1535は、内径と行程がともに131.8mmであり、
排気量は25,174cc(1,535立方インチ)に達します。このエンジンは、特に以下の異なるモデルが存在し、それぞれ出力が異なります。
- - R-1535: 700 hp
- - R-1535-13: 750 hp
- - R-1535-SB4-G: 825 hp
主要諸元
R-1535-SB4-Gの主な諸元を以下に示します。
- - タイプ: 空冷星型14気筒
- - 内径×行程: 132 mm×132 mm
- - 排気量: 25.17リットル
- - 全長: 1,353 mm
- - 直径: 1,121 mm
- - 乾燥重量: 493 kg
- - 圧縮比: 6.75
- - 燃料供給方式: キャブレター式
- - 使用燃料: 87オクタンガソリン
- - 過給機: 遠心式スーパーチャージャー(1段1速)
- - 出力: 825 hp / 2,625 rpm(離昇出力)
機体搭載例
このエンジンは多くの航空機に搭載され、アメリカ国内外で幅広く使用されました。主な搭載機は以下のとおりです。
- - ベランカ 28-70
- - ヒューズ H-1 レーサー
- - ノースロップ A-17
- - ダグラス O-46
- - グラマン F2F
- - グラマン F3F-1
- - ノースロップ BT
- - ボーイング XF6B
- - カーチス SBC ヘルダイバー
- - ヴォート XF3U
- - ヴォート SBU コルセア
- - ヴォート SB2U ヴィンディケーター
- - ヴォート V-143
関連情報
R-1535 ツインワスプ・ジュニアは、航空機エンジンの有名な「ワスプシリーズ」の一部であり、他にも以下のエンジンが含まれています。
- - R-1340 ワスプ
- - R-985 ワスプジュニア
- - R-1830 ツインワスプ
- - R-2800 ダブルワスプ
- - R-4360 ワスプメジャー
このように、R-1535は1930年代の航空機技術の発展に寄与し、様々な航空機に装備されてきました。