プランジャー (SS-179)

USS Plunger (SS-179) の概要

USS Plunger (SS-179) は、アメリカ海軍に属するポーパス級潜水艦で、艦名は「潜水夫」を意味します。この潜水艦は1936年に就役し、第二次世界大戦中に活躍しました。また、プランジャーの名は別の艦船にも受け継がれ、三代目はパーミット級原子力潜水艦として1950年代に艦隊に加わりました。

艦歴

プランジャーは1935年7月17日にメイン州キタリーのポーツマス海軍造船所で起工し、翌年の7月8日に命名および進水しました。1936年11月19日には艦長ジョージ・L・ラッセル少佐の指揮下で正式に就役しました。プランジャーはその後、グアンタナモ湾、パナマ運河を経て南太平洋方面での訓練や作戦に従事しました。

最初の哨戒は1941年12月に開始され、日本近海での活動を行いました。この際、プランジャーは新型のレーダーや魚雷を装備し、日本海軍に対して攻撃を実施しました。特筆すべきは1942年1月18日に貨物船栄山丸を撃沈したことで、これが初の戦果となりました。

しかし、1942年2月17日にはドックでの事故に遭い、次回の行動までに時間がかかってしまいました。続く6月のミッドウェー海戦にも参加し、サンディエゴ海域での活動の後、再び日本近海での哨戒に向かいました。

戦闘行動

プランジャーは、戦争中の多数の哨戒活動で注目すべき戦果を収めました。1942年の二回目の哨戒では、上海沖でのイタリア客船に接近し、攻撃を行うことなく任務を果たしました。続く中、日本が物資を運ぶ船団に対して積極的に魚雷攻撃を行い、数隻を撃沈しています。

7月の活動中には、船団を攻撃し、多くの敵艦に対して効果的な戦果が記録されました。特に航空機の攻撃の際、艦自身は撃退されることなく生還した例もあります。

その後の哨戒でも、マーシャル諸島やマリアナ諸島方面に向かい、特設艦船や給油艦に対し数回の攻撃を実施し、艦隊の浸透作戦に貢献しました。特に1943年5月には、特設水上機母艦に対する攻撃を行い、戦果を上げることに成功しました。

戦後の任務

1944年に入ると、プランジャーは訓練艦としての任務に転じ、様々な海軍の訓練活動に従事しました。特に、1945年10月にニューヘイブンでの海軍記念日の式典に参加し、その後ボストン海軍工廠での退役作業を経て、1945年11月15日に正式に退役しました。退役後は予備役として保存され、1957年にスクラップとして売却されるまで、長い間その名を海軍に刻んでいました。

戦功

USS Plungerは、第二次世界大戦の戦いにおいて14個の従軍星章を受賞し、その活躍は多くの人々に記憶されています。多岐にわたるミッションと、艦としての役割を果たした彼女の活躍は、潜水艦戦の歴史の一部を成す貴重なものです。

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