プリシラ・ネト

プリシラ・ネト（Priscilla Gneto、1991年8月3日 - ）は、フランスを代表する柔道家です。得意階級は女子52kg級で、身長163cm。現在は柔道二段を保持しています。妹であるアストリド・ネトも同じく52kg級の選手として国際舞台で活躍しています。

生い立ちと柔道との出会い

プリシラ・ネトは、コートジボワールのラギューヌ州ヨプゴンで生まれましたが、幼少期にフランスのコルシカ島アジャクシオへ移住しました。柔道を始めたのは11歳の時でした。

国際舞台での活躍

2010年の世界ジュニア柔道選手権大会では3位に入賞し、その才能の片鱗を見せました。2011年のグランドスラム・パリでは、準々決勝で日本の強豪、中村美里選手にGSで勝利しましたが、準決勝で敗れ3位。同年8月には地元パリで開催された世界柔道選手権大会に出場し5位という結果を残しました。また、世界団体柔道選手権大会では、決勝で中村美里に敗れたものの、チームは優勝を果たしました。同年12月のグランドスラム・東京では、決勝で宮川拓美選手に敗れましたが、準優勝という成績を収めました。

2012年のロンドンオリンピックでは、準々決勝で敗れるも、敗者復活戦を勝ち進み、見事銅メダルを獲得しました。

2013年、2014年の世界柔道選手権大会では、それぞれ3回戦で敗退。2014年には、体重超過により国際大会への出場停止処分を受けました。

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、フランス代表として出場しましたが、初戦で敗退。その後、階級を57kg級に変更し、2017年のグランドスラム・パリで3位入賞、ヨーロッパ柔道選手権大会では優勝を果たしました。2018年の世界団体柔道選手権大会では2位。2021年の東京オリンピックには出場できませんでしたが、同年のグランプリ・ザグレブで優勝しました。

2022年のグランドスラム・パリでは、準決勝で畳にスマホを持ち込んだことが発覚し反則負けとなりましたが、続くグランドスラム・テルアビブでは妹と共に姉妹優勝を飾りました。姉妹でのグランドスラム同時優勝は、2012年のグランドスラム・パリでの田知本姉妹以来、10年ぶりの快挙となりました。

暴行騒ぎ

2013年4月には、チームメイト間のトラブルに関与し、フランス柔道連盟から一時的な出場停止処分を受けました。その後、裁判所では無罪となっています。

近年の活躍

2023年のグランドスラム・パリでは優勝を果たし、2024年のグランドスラム・タシケントでも優勝するなど、30代を迎えてもなお、国際舞台の第一線で活躍を続けています。

主な戦績

ロンドンオリンピック 3位（2012年）
ヨーロッパ選手権 優勝（2017年）
グランプリ・ザグレブ 優勝（2021年）
グランドスラム・テルアビブ 優勝（2022年）
グランドスラム・パリ 優勝（2023年）
グランドスラム・タシケント 優勝（2024年)

(出典: JudoInside.com)

2024年2月26日現在のIJF世界ランキングは16位。
プリシラ・ネトは、長年にわたりフランス柔道界を牽引してきたトップアスリートの一人として、今後の活躍も期待されています。

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