プリマコード

プリマコードは、世界中で爆破作業に用いられている導爆線であり、元々はアメリカ合衆国のエンシング・ビクフォード社の登録商標でした。現在ではダイノ・ノーベル社が商標を所有し、ケンタッキー州の工場で製造されています。日本では日本カーリット社が輸入販売を手掛けています。

爆破作業の関係者の間では、プリマコードという名称が導爆線そのものを指す普通名称として認識されるほど浸透しています。

プリマコードの構造

プリマコードは、3重に編まれた繊維をワックスでコーティングし、その内部に粉末状のペンスリットを充填した構造をしています。この構造が、爆発力を確実に伝達する役割を果たしています。

プリマラインの特徴

プリマラインは、外側をプラスチックで覆った製品です。プリマコードと比較して、より高い圧力下、具体的には水深20m相当の2kg/m2の圧力下でも使用できる点が特徴です。このため、水中での爆破作業など、特殊な環境下での使用に適しています。

プリマラインの応用

プリマラインはその特性から、水中爆破のほか、航空宇宙分野でも応用されています。広範囲の切断が必要な場合、分離ボルトの代わりにプリマラインを用いた破壊解体が用いられることがあります。この応用から派生し、航空宇宙の設計分野では、分解時の切断面を構成するラインを「プリマライン」と俗称することがあります。これは、本来のプリマラインとは異なる意味合いで使用されていますが、技術者間の共通認識として定着しています。

このように、プリマコードおよびプリマラインは、爆破作業のみならず、様々な分野でその特性を活かして利用されています。

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