プロスノーボーダーズ アソシエイション アジア

プロスノーボーダーズアソシエーションアジア（PSA ASIA）

プロスノーボーダーズアソシエーションアジア（PSA ASIA）は、アジア地域で活動するプロスノーボーダーの権利と個性を尊重し、その活動を奨励することを目的とした非営利団体です。各国協会公認のプロスノーボーダーによって構成される選手会であり、スノーボード競技の発展にも貢献しています。

沿革

PSA ASIAは、1995年8月29日に発足しました。ヨーロッパと北アメリカで展開されていたPSA制度をアジアにも導入するため、日本スノーボード協会（JSBA）のプロコンペティターズミーティング（PCM）が独立する形で誕生しました。1996年にはプロトライアル競技会を開始し、1997年には「PSA ASIA Pro File」を発行、旧ロゴを決定しました。1999年にはウェブサイトを開設し、SX（スノーボードクロス）種目で初のプロ登録資格を発行しました。

2001年には携帯電話用ウェブサイトを開設し、DoCoMo、au、J-PHONEの各キャリアで情報を提供しました。2002年11月11日には現在のロゴに改定。2005年にはSS（スロープスタイル）種目で初のプロ登録資格を発行し、第23回JSBA全日本選手権大会SS種目一般男子の上位3位入賞者が対象となりました。2012年にはSJ（ストレートジャンプ）種目で初のプロ登録資格を発行し、MBAにプロトライアル参加した合格者が対象となりました。

歴代会長

PSA ASIAは、以下の人物が会長を務めてきました。

1995年-1996年：西川たかし
1996年-2000年：上島しのぶ
2000年-2003年：相馬邦彦
2003年-2007年：佐々木健太郎
2007年-2010年：荒川祥範
2010年-2020年：藤宗毅
2021年-現在：竹内誠

会員

PSA ASIAの会員は、同会が認める国協会のプロ登録選手です。日本では、JSBA公認プロが該当します。国籍や年齢に制限はなく、過去には韓国、ニュージーランド、アメリカ、イギリス国籍のメンバーがいました。最年少会員は12歳、最年長会員は50歳です。

会員IDであるPSA CODEは7桁の番号で、ISF CODEをそのまま使用しています。最初の2桁「30」は日本を表す国番号で、ISF時代の名残です。それに性別番号と個人番号が続きます。かつては韓国のIDも管理していましたが、現在はJSBAのみが加盟しています。

組織

PSA ASIAは、以下の組織で構成されています。

総会：会員全員で構成され、決算の承認、役員の選任・解任、定款の変更、合併・解散について決議します。
理事会：8-16名の理事で構成され、代表理事（会長）1名、副会長2名以上を選出します。
専門部：アルパイン、フリースタイル、スノーボードクロスの各専門部があります。以前はスロープスタイル専門部がありましたが、2013年にフリースタイル専門部へ統合されました。
委員会：技術委員会、資格委員会、広報委員会、プロツアー準備委員会などがあります。各委員会は、プロツアーの運営、選手の育成、広報活動など、専門的な活動を行います。
事務局：東京都渋谷区から神奈川県横浜市を経て、現在は愛知県小牧市にあります。

競技会

PSA ASIAは、毎年「PSA ASIA Snowboard Pro Tour」を開催しています。競技会は、以下のカテゴリーに分類されます。

INV（インヴィテーショナル）：PSA ASIA選手および海外からのトップライダーを招待する国際イベントで、高額な賞金が設定されています。
AOE（アジアオープンイベント）：新種目や新規程の開発・発展のために開催される大会です。
* CRE（クラウンイベント）：PSAツアーチャンピオンを決定するポイントレースで、王冠の数によって賞金とポイントが変動します。

公認種目としては、SG（スーパージャイアントスラローム）、GS（ジャイアントスラローム）、DU（デュアルスラローム）、SX（スノーボードクロス）などのスピード種目と、HP（ハーフパイプ）、SS（スロープスタイル）、SJ（ストレートジャンプ）、QP（クォーターパイプ）、FR（フリーライド）などのジャッジ種目があります。

関連組織

かつてはヨーロッパ、北アメリカにもPSAが存在し、それらを統括するプロスノーボーダーズアソシエイションワールドワイドも組織されていましたが、現在はすべて解散しています。また、以前は韓国スノーボード協会（KSBA）公認プロもメンバーでしたが、現在はそれぞれ独自に活動しています。

PSA ASIAは、アジアのスノーボード界において重要な役割を果たしており、プロスノーボーダーの育成と競技の発展に貢献しています。

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