プロボ (Provo)
プロボは
アメリカ合衆国ユタ州にある都市で、ユタ郡の
郡庁所在地として知られています。2020年のデータによると、市の人口は115,162人で、
ソルトレイクシティから南に約80キロメートルの距離に位置しています。北側にはオレム市、南側にはスプリングヴィル市が隣接しており、
ブリガムヤング大学のある学びの街としても名高いです。プロボの治安は非常に良好で、モーガン・ウィットノー社の調査によると、2015年に全米で治安の良い都市として5位を記録しました。これは、数値が発表された都市の中では最高の順位です。
歴史
プロボの歴史は
1849年にさかのぼります。当初は
ソルトレイクシティから33家族が移住し、彼らの手によってこの地が開拓されました。市名は、モルモン開拓者によって「ユタ要塞」と名づけられましたが、
1850年にはカナダ人のエティエン・プロボストの名にちなんでプロボ市となりました。人々がこの地に定住することが増え、今では人口は10万5166人を超え、
ユタ州において
ソルトレイクシティとウェストヴァレーシティに次ぐ第三の都市となりました。また、
ソフトウェア企業であるノベルは一時期ここに拠点を置き、約2000人を雇用していることでも知られています。
地理
プロボの座標は北緯40度14分40秒、西経111度39分39秒で、標高は4,549フィート(約1,387メートル)です。豊かな自然に囲まれたユタバレーの中心にあり、
アメリカ合衆国統計局によると、総面積は108.2 km²(約41.8 mi²)、そのうち102.7 km²(約39.6 mi²)が陸地、残りの5.6 km²(約2.2 mi²)が水域となっています。
人口動勢
2000年の
国勢調査によれば、プロボには約10万5166人の住民が暮らしており、29,192世帯および19,938家族が所在しています。
人口密度は1平方キロメートルあたり1,024.3人(約2,653.2人/mi²)です。この地域は主に
白人(約88.5%)が多いですが、他にもアフリカン・アメリカン、先住民族、アジア系住民などがいます。また、ヒスパニックまたはラテン系の住民は約10.5%を占めています。
住民の年齢構成は多様で、18歳未満が22.3%、18歳以上24歳以下が40.2%、25歳以上44歳以下が23.2%を占めています。中央値年齢は23歳で、性別では女性100人に対して男性は約92.6人です。経済面では、世帯ごとの平均収入は約34,313米ドル、家族ごとの平均は36,393米ドルです。男女の収入差も大きく、男性は平均32,010米ドルに対し、女性は20,928米ドルとなっています。収入が
貧困線以下の家庭も存在しており、特に18歳未満や65歳以上の住民にもその状況が見られます。
プロボの住民の多くはモルモン教徒であり、精神的なコミュニティとしても強い結びつきを持っています。
外部リンク