プロミストウォリア

プロミストウォリア：重賞2勝と幾度もの苦難を乗り越えた競走馬の物語

2017年3月26日生まれの競走馬、プロミストウォリア。その競走生活は、華々しい勝利と、幾度となく襲いかかった故障との壮絶な闘いの歴史でした。本稿では、彼のキャリアを詳細に振り返り、その栄光と苦悩に迫ります。

幼少期とデビュー:

育成段階での手術によりデビューが遅れたプロミストウォリアは、2020年3月29日、阪神競馬場での3歳未勝利戦でようやくデビューを飾ります。見事初勝利を手にしたものの、レース後に右前橈骨遠位端骨折と診断され、長期休養を余儀なくされました。その後も、同じ箇所を骨折するなど、度重なる故障に悩まされました。

復活と重賞制覇:

約1年2か月ものブランクを経て2022年10月、新潟競馬場で復帰戦を迎えたプロミストウォリアは、見事勝利を収めます。続くレースでも勝利を重ね、3連勝でオープン入りを果たしました。そして2023年1月、中京競馬場で行われた東海ステークスで重賞初挑戦。見事逃げ切り勝ちを収め、4連勝で重賞初制覇を達成しました。続くアンタレスステークスでもトップハンデを背負いながら逃げ切り勝ちを飾り、重賞2勝目を挙げました。しかし、これらの勝利の裏には、常に脚部不安がつきまとっていました。東海ステークス後は右前脚のソエ（骨膜炎）を発症し、フェブラリーステークスへの出走を回避。休養を挟んでアンタレスステークスに臨みましたが、その後も帝王賞では5着に敗れ、チャンピオンズカップを目標に調整を進めていた矢先に、再び脚部不安を発症し、長期休養に入りました。

引退と未来:

2024年8月、1年1か月ぶりの復帰戦となるエルムステークスに出走したものの7着に終わり、続くみやこステークスでは15着と低迷。その後、右前脚の浅屈腱炎と診断され、11月12日、現役引退が発表されました。数々の困難を乗り越えてきた彼の競走馬生活に幕が閉じました。しかし、彼の物語はまだ終わっていません。引退後は北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬として繋養され、新たな形で競馬界に貢献していくことになります。

血統と戦績:

プロミストウォリアの母名の一部と父名から名付けられた彼の血統背景には、浦和桜花賞勝ち馬である半姉プロミストリープや、皐月賞2着馬ディクターランドといった名馬も含まれます。彼の戦績は、JBISサーチやnetkeiba.comなどで確認できます。

まとめ:

プロミストウォリアのキャリアは、並外れた才能と、それを阻む幾多の困難との闘いの歴史でした。重賞2勝という輝かしい実績の裏には、誰にも語ることのできない苦悩と努力があったはずです。彼の物語は、競走馬とその関係者たちの揺るぎない情熱と、競走馬のキャリアにおける儚さと強さを改めて私たちに突きつけます。種牡馬としての第二の人生においても、彼の活躍を期待したいところです。

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