ヘイク (潜水艦)

USS Hake（ヘイク）

USS Hake（SS/AGSS-256）は、アメリカ海軍の潜水艦であり、ガトー級に所属しています。艦名はタラ目、メルルーサの総称に由来しています。以下に、艦歴や戦績について詳しく述べます。

艦歴

「ヘイク」は、1942年にコネチカット州グロトンのエレクトリック・ボート社で起工しました。同年7月17日に進水し、艦長ジョン・C・ブローチ少佐の指揮下、1942年10月30日に就役しました。就役した後、「ヘイク」はニューロンドンを出航し、整調を行いました。

大西洋での哨戒（1943年4月 - 7月）

初めての哨戒は1943年4月に行われ、大西洋のドイツのUボートを探し出す任務に従事しました。訓練後、3つの海域で哨戒を行いましたが、敵艦との接触はありませんでした。57日間の任務を終えた後、スコットランドのロスネースに帰投しました。

その後、ヘイクはアゾレス諸島方面へ向かうため、1943年5月に再出撃しましたが、船体の具合が良くなく、引き返しました。5月27日、再度出発し対潜哨戒に従事しましたが、敵には出会えず、7月1日にニューロンドンに帰還しました。

太平洋艦隊への転属

「ヘイク」は1943年8月、太平洋艦隊に転属されました。ニューロンドンを出航後、パナマ運河を経由してサンディエゴで訓練を行い、その後、H.O.R.エンジンをGM社製の気筒エンジンに換装するオーバーホールを受けました。オーバーホール後、12月6日に太平洋に出航し、12月13日に真珠湾に到着しました。

第3、第4の哨戒（1943年12月 - 1944年4月）

1943年12月27日からの第3回目の哨戒では、フィリピン周辺海域に向かい、1月7日には「にぎつ丸」と「天霧」に対して魚雷攻撃を行い、撃沈することに成功しました。続いて、ミンダナオ島やダバオ近海での哨戒任務を行い、複数の日本艦船に対する攻撃を行いました。

第4回目の哨戒でも、南シナ海でタンカーや軍艦を発見し、魚雷を発射しました。特に、「たらかん丸」には3本の魚雷を命中させ、撃沈しました。部隊の護衛艦からの反撃はなく、44日間の行動を終えてフリーマントルに帰投しました。

第5、第6の哨戒（1944年5月 - 9月）

続く5月23日の哨戒では、ミンダナオ島方面に出撃。攻撃の機会を伺い、6月8日には「風雲」を撃沈しました。また、タンカーや輸送船団に対しても当たり前のように攻撃を行い、成功を収めました。

8月にはウルフパックを編成し、ルソン島方面に向かう予定で行動しましたが、潜航機能のトラブルで一時的にダーウィンに寄港する事態もありました。

第7、第8、第9の哨戒（1944年10月 - 1945年8月）

10月20日には、仲間の潜水艦と共にルソン島に向かいましたが、戦果を上げることはできませんでした。その後、11月の行動では、マニラ近海での艦船に対して効果的な攻撃を行い、いくつかの敵艦を撃沈しました。

1945年1月には第8回の哨戒に出発後、70日間の行動を経て真珠湾に帰投。サンフランシスコでオーバーホールし、戦後も訓練艦として活用されました。

戦後の活動

「ヘイク」は1946年に退役し、1956年には再び現役に復帰しました。1962年には調査潜水艦に改造され、最終的に1967年に除籍されました。戦争中は7個の従軍星章を受け、数々の哨戒記録を成功させました。

この艦の戦功は、アメリカ海軍の歴史に重要な位置を占めています。

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