ヘスス・サンチェス (外野手)

ヘスス・アーマンド・サンチェス

ヘスス・アーマンド・サンチェスは、1997年10月7日にドミニカ共和国ラ・アルタグラシア州イグエイで生まれたプロ野球選手です。彼は現在、メジャーリーグベースボール（MLB）のマイアミ・マーリンズに所属する外野手で、右投左打の選手です。

経歴

プロ入りとレイズ傘下時代

サンチェスは2014年6月にタンパベイ・レイズと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。彼のプロデビューは2015年、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レイズでのことで、61試合に出場し、打率は.335、4本塁打、45打点、8盗塁という素晴らしい成績を収めました。

その後、2016年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レイズとアパラチアンリーグのプリンストン・レイズでプレーし、合計56試合で打率.329、7本塁打、39打点、2盗塁を記録。2017年にはA級ボーリンググリーン・ホットロッズで117試合に出場し、打率.305で15本塁打、82打点、7盗塁を挙げています。

2018年には、MLB.comのプロスペクトランキングにおいて57位、レイズの組織内では4位にランクされるなど、その成長が注目されました。このシーズンではA+級シャーロット・ストーンクラブズとAA級モンゴメリー・ビスケッツでプレーし、117試合で打率.282、11本塁打、75打点を達成。さらには、オールスター・フューチャーズゲームの世界選抜にも選出されました。シーズンオフには、ルール・ファイブ・ドラフトからの流出を防ぐために40人枠に入りました。

2019年にはAA級モンゴメリーでシーズンを開始し、7月にはAAA級ダーラム・ブルズに昇格しました。

マーリンズ時代

2019年7月31日、サンチェスはニック・アンダーソンとトレバー・リチャーズとのトレードによりマイアミ・マーリンズに移籍しました。移籍後はAAA級ニューオーリンズ・ベビーケークスでプレーし、113試合に出場して打率.260と13本塁打、63打点を記録しました。

2020年8月21日、彼はメジャー初昇格を果たし、ワシントン・ナショナルズ戦で「8番・右翼手」として先発出場しましたが、試合では4打数無安打に終わりました。彼は2022年オフにはドミニカのウィンターリーグに参加し、トロス・デル・エステで競技を続けました。

特筆すべきは、2024年8月18日のニューヨーク・メッツ戦でのプレーです。この試合では、サンチェスが右翼手を守りながらも、デレク・ヒルが捕球した打球を素早く手にし、ライナーを二塁手のオット・ロペスへ送球。さらにはロペスが捕手のニック・フォーテスに送り込むという連携で、史上初の「8-9-4-2の併殺打」を記録しました。

プレースタイル

サンチェスは、守備や走塁には改善の余地がありますが、非常に期待される5ツールプレイヤーとして注目されています。彼は、典型的な早打ち型の若手選手とは異なり、優れたミートセンスを持っています。そのため、将来的にはリードオフや打線の中軸を担うことが予想されています。スカウトからもその才能に高い評価が寄せられており、今後の成長が期待されています。

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