ヘッドライト (テレビドラマ)

概要

『ヘッドライト』は、1962年10月4日から12月27日まで日本テレビ系列で放送されたテレビドラマです。その後、1963年1月3日からは、ほぼ同じキャストとスタッフで『青年弁護士』というタイトルで続編が放送されました。

この二つのドラマは、主人公である青年弁護士・伊達一郎が、私立探偵としても活動しながら、様々な事件を解決していく姿を描いています。伊達は、トップ屋の坂本浩や、神経科インターンの女医・滝はる子らと協力し、弁護士としての職務を全うしながらも、持ち前の推理力と行動力を駆使して事件の真相を解き明かしていきます。

『青年弁護士』では、弁護士としての伊達の活躍がより深く描かれ、法廷でのドラマや裁判を通した社会問題への切り込みが、より強調されるようになりました。

ストーリー

物語の中心となるのは、青年弁護士でありながら私立探偵としても活動する伊達一郎です。彼は、トップ屋の坂本浩、神経科インターンの女医・滝はる子といった個性的な仲間たちと共に、様々な事件に立ち向かいます。

『ヘッドライト』では、伊達が弁護士としての職務と探偵としての活動を両立させながら、複雑な事件を解決していく様子が描かれます。一方、『青年弁護士』では、伊達が弁護士としての立場をより強く意識し、法廷での戦いや、裁判を通して事件の真相を明らかにする姿が描かれています。社会の矛盾や不条理に立ち向かう伊達の姿は、視聴者に強い印象を与えました。

放映データ

放映期間:
『ヘッドライト』：1962年10月4日 - 1962年12月27日
『青年弁護士』：1963年1月3日 - 1963年4月11日
放映曜日・時間帯: 毎週木曜日20時 - 20時45分
放映話数: 各13話、計26話
放映形式: モノクロ16mmフィルム

スタッフ

企画: 中田春雄
脚本: 内田弘三、大和久守正、柳川創造、布勢博一、小沢洋、藤村正太、片岡薫、服部正美、西沢治、大津皓一、若尾徳平
監督: 佐伯清、関川秀雄、佐藤肇、島津昇一、赤坂長義、土居通芳、伊賀山正光、飯塚増一、若林幹
助監督: 奥中惇夫、中村経美 他
撮影: 土屋俊忠
照明: 吉岡伝吉
録音: 森武憲
美術: 有隅徳重
編集: 鈴木寛、渡辺秀夫
進行: 高山篤、鈴木善喜
音楽: 塚原晢夫
監修: 日本テレビ
制作: 東映株式会社

主題歌

『ヘッドライト』
歌：竹田公彦
作詞：宮澤章二
作曲：塚原晢夫

キャスト

中山昭二（伊達一郎）
亀石征一郎（坂本浩）
宮園純子（滝はる子）
岡本四郎（久里博 = 伊達の助手）
清水通子（恵子）
神田隆（野村部長刑事）
他

その他

本作は、いすゞ自動車の一社提供で放送されました。いすゞは、1959年10月から1962年3月まで土曜22:00で放送されたドキュメンタリー番組『日本の年輪 風雪二十年』の後、半年間のブランクを経て、このドラマの提供を開始しました。
本作終了後の日本テレビ木曜20時枠は、定時番組を置かずプロ野球中継や映画番組が編成され、10月からは歌謡番組『百万ドルの饗宴』が開始されました。次にこの枠で現代劇が放送されるのは、5年半後の1968年10月3日開始の『泥棒育ち ドロボーイ』でした。
* また、本作終了後、いすゞの提供枠は火曜21:45 - 22:15に移動し、『男嫌い』（主演：越路吹雪ほか）が開始されました。

このドラマは、1960年代初頭の社会を背景に、正義感あふれる弁護士が活躍する姿を描き、当時の視聴者に大きな支持を得ました。弁護士ドラマの先駆けとして、その後のテレビドラマに大きな影響を与えた作品と言えるでしょう。

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