ヘプトーンズ

ヘプトーンズは、ジャマイカの音楽シーンを代表するロックステディ／レゲエグループです。1963年にアール・モーガンとバリー・ルウェリンのデュオとしてスタートし、後にリロイ・シブルスが加わりトリオ編成となりました。彼らはキングストンのトレンチタウンで出会い、音楽活動を開始。「ヘプト・ワンズ」というグループ名を経て、最終的に「ヘプトーンズ」として知られるようになりました。

初期は、同じくジャマイカのコーラスグループであるパイオニアーズから歌唱指導を受け、1965年にスタジオ・ワンのオーディションに合格しデビューを果たします。当時の音楽シーンはコーラスグループが全盛であり、ヘプトーンズもその波に乗り数多くのレコードをリリースしました。1971年リリースのアルバム「フリーダム・ライン」は、スタジオ・ワン在籍時の代表作として知られています。

しかし、スタジオ・ワンのオーナーであるコクソン・ドッドからの正当な報酬が得られない状況が続き、彼らはより良い条件を求めて移籍を決意します。その後は、ジョー・ギブス、ジェフリー・チャン、ハリー・ジョンソンといったプロデューサーと協力し、新たな音楽性を追求しました。

1976年には、リードボーカルのリロイ・シブルスがリー・ペリー制作のブラック・アーク作品「パーティー・タイム」を最後に脱退。グループはナゴ・モリスを新たなメンバーとして迎え活動を継続しますが、1995年にはオリジナルメンバーでの活動を再開しました。

彼らの音楽は、時代を超えて多くの人々に愛されています。初期のロックステディからレゲエへと音楽性を変化させながら、常に新しいサウンドを追求する姿勢は、多くのミュージシャンに影響を与えました。

ディスコグラフィー
The Heptones [aka Fattie Fattie] (1967) スタジオ・ワン
On Top [aka Best Of The Heptones] (1968) Studio One
Black is Black [aka Ting a Ling] (1970) Studio One
Freedom Line (1971) Studio One
Meet The Now Generation (1972) ジョー・ギブス
Book of Rules (1973)
Cool Rasta (1975) Trojan
Night Food (1976) アイランド・レコード
Party Time (1977) Island
Better Days [aka Observer's Style] (1978)
Good Life (1979)
Mr. Skabeana (with アルトン・エリス) (1980)
On The Run (1982)
Back on Top (1983)
In A Dancehall Style (1983)
Swing Low (1985)
Changing Times (1986)
A Place Called Love (1987)
Sing Good Vibes (1988)
Mr. "T" (1991)
Observer's Style (1994)
Pressure! (1995)

コンピレーション・アルバム
Wonderful World With The Heptones (1994) ライノ・エンタテインメント
Sea Of Love (1997) Heartbeat

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