ベイブ/都会へ行く

『ベイブ/都会へ行く』（原題：Babe: Pig in the City）は、1998年に公開された映画です。前作『ベイブ』で一躍人気者となった子ブタのベイブが、今度は都会を舞台にドタバタ劇を繰り広げる、笑いあり、感動ありのファミリー映画です。アカデミー賞歌曲賞にもノミネートされた、心温まる作品となっています。

あらすじ

牧羊犬コンテストで優勝し、すっかり人気者になったベイブは、相変わらず牧場で穏やかな日々を送っていました。しかしある日、ベイブの不注意から、飼い主のホゲットが重傷を負ってしまいます。さらに、銀行から借金の返済を迫られ、農場が差し押さえの危機に瀕してしまいます。ホゲットの妻エズメは、働けなくなった夫の代わりに、招待されていたイベントに出席して出演料を得るため、ベイブを連れて都会へ向かいます。

しかし、空港に到着したエズメは、麻薬の運び屋と間違われてしまい、取り調べを受ける羽目に。イベントへの参加は絶望的となってしまいます。途方に暮れるエズメとベイブは、親切な空港の清掃員の紹介で、ペット同伴可能なホテルに宿泊することに。そこは、犬や猫はもちろん、チンパンジーやオランウータンなど、様々な動物たちが暮らす、賑やかな場所でした。

エズメが外出中、ベイブは道化師ファグリーの部屋に迷い込み、彼のペットであるセロニアスたちと一緒に仕事をすることになります。しかし、ベイブのミスから火事を起こしてしまい、体調を崩していたファグリーは衰弱し、病院へ入院することになってしまいます。一方、ベイブを探しに街へ出たエズメは、不良たちとのトラブルに巻き込まれ、警察に逮捕されてしまいます。

誰もいなくなったホテルでは、チンパンジーのボブ、ズーティとベイブが食料を探しに街へ繰り出しますが、そこで凶暴な犬のルテリアに遭遇し、ベイブは街中を追いかけられる羽目に。しかし、ベイブは橋から落ちそうになったルテリアを助け、その優しさに感銘を受けたルテリアは、ベイブに感謝し、街の野良犬や野良猫たちも、ベイブを慕うようになります。

ベイブは、行き場のない犬や猫たちをホテルに招き入れ、一緒に一夜を過ごします。ボブとズーティの出産を皆で祝いますが、その騒ぎに気づいた近隣住民が保健所に通報したため、動物たちは保健所に連行されてしまいます。難を逃れたベイブは、フェルディナンドやフリーリックたちと共に、動物たちを救出するため保健所へと向かいます。同じ頃、釈放されたエズメもベイブを探し、ホテルの女主人ランドレディと共に保健所へ駆けつけます。

動物たちを救出したベイブは保健所から脱出しますが、近くのホテルのパーティー会場に迷い込んでしまいます。そこにはエズメとランドレディも現れ、ベイブたちをつまみ出そうとするホテルマンたちとの間で大騒動が勃発しますが、ベイブは無事にエズメの元に戻ることができました。

騒動後、ランドレディはエズメに、ホテルをパーティー会場として貸し出すことを提案します。エズメはその賃貸料で借金を完済し、農場を取り戻すことができました。ランドレディは動物たちと共に農場へ移住し、ベイブたちと幸せに暮らし始めるのでした。

登場人物

エズメ・ホゲット: アーサーの妻。夫を深く愛している。
アーサー・ホゲット: ベイブの飼い主。ベイブのせいで大怪我を負ってしまう。
ランドレディ: 動物だらけのホテルの経営者。都会の環境に嫌気がさし、田舎へ移住する。
ファグリー・フルーム: ランドレディの叔父。
ベイブ: 主人公の子ブタ。
フェルディナンド: アヒル。
フライ: ボーダー・コリー。
レックス: ボーダー・コリー。頑固者で耳が遠い。
ズーティ: チンパンジー。
ボブ: チンパンジー。
セロニアス: オランウータン。
ルテリア: ピットブル。

キャスト

エズメ・ホゲット: マグダ・ズバンスキー
アーサー・ホゲット: ジェームズ・クロムウェル
ランドレディ: メアリー・ステイン
ファグリー・フルーム: ミッキー・ルーニー
ベイブ (声): エリザベス・デイリー
フェルディナンド (声): ダニー・マン
フライ (声): ミリアム・マーゴリーズ
レックス (声): ヒューゴ・ウィーヴィング
ズーティ (声): グレン・ヘドリー
ボブ (声): スティーヴン・ライト
セロニアス (声): ジェームズ・コスモ
ルテリア (声): スタンリー・ラルフ・ロス

受賞・ノミネート

アカデミー歌曲賞ノミネート: 「That'll Do」（ランディ・ニューマン作詞・作曲）

外部リンク

ベイブ/都会へ行く - allcinema
ベイブ/都会へ行く - KINENOTE
Babe: Pig in the City - オールムービー（英語）
* Babe: Pig in the City - IMDb（英語）

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