ベガス味岡

1967年 7月22日生まれ、日本の「通販マン」。本名はベガス味岡です。独特な販売手法と個性的なキャラクターで、テレビショッピング業界において確固たる地位を築いています。血液型はB型。

経歴と通販マンへの道

幼少より暁星学園で学び、暁星小学校、暁星中学校・高等学校を経て、成蹊大学経済学部経済学科を卒業しました。大学卒業後、通信販売会社のディノス（現在のDINOS CORPORATION）に入社します。ここで通販ビジネスの基礎を学び、才能を開花させました。特に、フジテレビの番組『出たMONO勝負!』では、わずか5分間で1億円もの売上を記録し、大きな注目を集めることになります。

一度は実家が営む寿司店を継ぎ、寿司職人として働いていた時期もありましたが、2001年より再び通販業界へ転身。「通販マン」としてのキャリアを本格的にスタートさせました。QVCジャパンなど、数多くのテレビ通販番組に出演し、輸入化粧品や特殊機能歯ブラシといった様々な商品の販売を手がけています。

個性的な販売スタイル

ベガス味岡氏の最大の特徴は、そのエンターテイメント性あふれる販売スタイルです。派手な衣装を身にまとい、独特の抑揚のある喋り口調で視聴者を引きつけます。「ラスベガスのようなエンターテイメント要素」を取り入れたトークは、単なる商品紹介にとどまらず、見る人を楽しませるショーのようです。また、テレビショッピングでは「手裏剣フリップ」と呼ばれる、商品の特徴を記したフリップを5枚から10枚連続で見せながら説明するという独自の技法を多用します。

彼は単なる出演者ではなく、プロの販売員、バイヤーとしての顔も持ち合わせています。通販番組でのショッピング・アドバイザーやMCを務めるほか、タレント活動、さらには講演会など、幅広い分野で活躍しています。

バンド活動と音楽

意外な一面として、ベガス味岡氏は音楽活動も行っています。自身が結成したバンド「ベガスターズ」では、マンハッタン宮内という名義で活動。彼らの楽曲『POWER』は、2009年10月から2010年7月にかけて、テレビ東京の情報番組『ものスタMOVE』のエンディングテーマとして使用されました。

おネエキャラの真実とカミングアウト

長年、テレビなどで「おネエキャラ」として親しまれてきましたが、2014年6月22日放送の日本テレビ系番組『有吉反省会』において、その真実を告白し、大きな話題となりました。番組内で、おネエキャラはビジネスを成功させるための「商売」であり、自身には妻と子供がいることを公にしました。

このキャラが生まれた背景には、男性販売員として商品がなかなか売れず悩んでいた時期、新宿2丁目の店のママから勧められたおネエキャラを試したところ、劇的に売上が伸びた経験があります。あくまで仕事のための演出でしたが、その反響が大きかったため、止めるタイミングを失ってしまったと語っています。このカミングアウトは、本人が「疲れた」と感じたことから、『有吉反省会』のスタッフに自ら打ち明けたものです。

現在のベガス味岡氏は、自身の中に「通販の大好きなおばちゃんが住んでいるから女性口調になる」と説明しています。これは、長年培ってきた販売スタイルとキャラクターを独自の言葉で表現したものと言えるでしょう。

現在の活動と国際的な展開

現在は、企業の商品アドバイスや販売コンサルタントとしての活動に力を入れています。自身の豊富な経験と独自の視点を活かし、企業の売上向上に貢献しています。

また、日本国内にとどまらず、韓国やベトナムなど日本国外での実演販売経験も豊富に持っています。まさに国際的な視点を持つ通販マンとして、活動の幅を広げています。

多岐にわたる活躍の場

これまでに、テレビ通販番組（ベガスマート、QVCなど）はもちろんのこと、一般のテレビ番組（有吉反省会、ダウンタウンDXなど）、様々な企業のコマーシャルやインフォマーシャルにも出演しています。さらに、企業向けの講演会では「社員のモチベーションアップ」や「売れる技術」などをテーマに講師を務め、多くの企業や団体のイベントステージにも登場しています。

通販マンとしてのノウハウをまとめた著書『5分で1億円史上最強の営業マンになろう!』（産業編集センター、2005年）も出版しており、その経験や知識は広く共有されています。

個性的なキャラクターとプロフェッショナルな販売能力を兼ね備えたベガス味岡氏は、日本の通販業界において、独自の存在感を放ち続けています。

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