ベッツィ・パーマー

ベッツィ・パーマー：恐怖映画のアイコン、その生涯と足跡

ベッツィ・パーマー（本名：パトリシア・ベッツィ・フルネック、1926年11月1日 - 2015年5月29日）は、アメリカ合衆国出身の女優です。彼女は、映画、テレビドラマと幅広い分野で活躍し、特にホラー映画『13日の金曜日』シリーズにおける殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズの母親、パメラ・ボーヒーズ役でその名を知られています。

生い立ちと初期のキャリア

パーマーはインディアナ州イースト・シカゴで生まれました。彼女の父親はチェコスロバキアからの移民でした。1950年代から、彼女は映画やテレビドラマに数多く出演し、ヘンリー・フォンダ、ジャック・レモン、ジョーン・クロフォード、タイロン・パワーなど、数々の大物俳優と共演しました。

彼女は、1953年のテレビドラマ『マーティ』、1955年の映画『長い灰色の線』や『ミスタア・ロバーツ』、1957年の『胸に輝く星』など、初期の代表作を通じて、その演技力を高く評価されました。

『13日の金曜日』とパメラ・ボーヒーズ

1972年を最後に一時的に第一線から退きましたが、1980年に『13日の金曜日』で映画界に復帰。この作品で、彼女は殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズの狂気に満ちた母親、パメラ・ボーヒーズを演じ、ホラー映画ファンに強烈な印象を与えました。この役は、彼女のキャリアにおける最大のハイライトとなり、以降、ホラーやサスペンス映画への出演が増えました。

しかし、彼女は『フレディVSジェイソン』で再びパメラ役のオファーを受けた際には、これを断っています。

その後の活動と晩年

『13日の金曜日』以降も、パーマーはテレビドラマ『アズ・ザ・ワールド・ターンズ』や『ジェシカおばさんの事件簿』、テレビ映画『神々の風車』、そしてテレビドラマ『新・刑事コロンボ「大当たりの死」』など、様々な作品に出演し続けました。

2015年5月29日、ベッツィ・パーマーは老衰のため、コネチカット州のホスピスケアセンターで息を引き取りました。88歳でした。

主な出演作品

マーティ Marty (1953) テレビドラマ
長い灰色の線 The Long Gray Line (1955)
ミスタア・ロバーツ Mister Roberts (1955)
胸に輝く星 The Tin Star (1957)
13日の金曜日 Friday the 13th (1980)
13日の金曜日PART2 Friday the 13th Part 2 (1981) カメオ出演
アズ・ザ・ワールド・ターンズ As the World Turns (1982)
ジェシカおばさんの事件簿 Murder,She Wrote (1985,1989) テレビドラマ
神々の風車 Windmills of the Gods (1987) テレビ映画
新・刑事コロンボ「大当たりの死」 Columbo: Death Hits the Jackpot (1991) テレビドラマ

関連情報

13日の金曜日シリーズ
ジェイソン・ボーヒーズ

ベッツィ・パーマーは、『13日の金曜日』における象徴的な演技を通じて、ホラー映画の歴史にその名を刻み込みました。彼女の演技は、今日でも多くのファンに愛され、記憶されています。

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