ベリック・バーンズ

ベリック・バーンズ：多才な才能を持つラグビー選手の軌跡

ベリック・バーンズ（Berrick Barnes）は、1986年 5月28日にオーストラリアのブリスベンで生まれた元ラグビー選手です。ポジションはフライハーフ（スタンドオフ）やインサイドセンターを務めました。愛称は「Barnesy」「Barnsy」「Bez」「Staffy」など。

プロフィール

本名: ベリック・スティーブンス・バーンズ (Berrick Stevens Barnes)
生年月日: 1986年 5月28日
出身地: オーストラリア、ブリスベン
身長: 183cm
体重: 87kg

多岐にわたるスポーツの才能

バーンズはクイーンズランド州のキンガロイで育ち、イプスウィッチ・グラマー・スクールに進学しました。在学中には競泳のバタフライで州の高校生チャンピオンに輝くなど、非凡なスポーツの才能を見せていました。また、ゴルフやクリケットでも優れた能力を発揮していました。卒業時には、ラグビーリーグのブリスベン・ブロンコス、スーパー12（現スーパーラグビー）のレッズ、クリケットのクイーンズランド・ブルズからスカウトを受け、ブロンコスと契約し、グリフィス大学に進学しました。

ラグビーリーグからラグビーユニオンへ

2004年には、ラグビーリーグのジュニア・カンガルーズ（オーストラリア代表ジュニアグレード）に選出されました。翌2005年には、ナショナルラグビーリーグ（NRL）のマンリー・シーイーグルス戦で18歳でデビュー。同年にラグビーリーグの19歳以下クイーンズランド州代表にも選出されています。しかし、2006年にラグビーユニオンに転向し、クイーンズランド州のクラブラグビー選手権に参加するウェスツに所属、同年にはレッズに加入しました。

ワラビーズでの活躍

2007年、バーンズはオーストラリア代表「ワラビーズ」に初選出され、ラグビーワールドカップフランス大会の予選プール、日本代表戦で代表デビューを果たしました。2009年にはスーパー14（現スーパーラグビー）でチームキャプテンを務め、ワラビーズの副キャプテンにも就任しました。2010年にはレッズからワラターズに移籍し、ワラビーズの欧州ツアーではチームキャプテンを務めるなど、その実力を発揮しました。

偏頭痛との闘いと復活

2011年、スーパーラグビーのシーズン中に「Footballer's Migraine」と呼ばれる原因不明の偏頭痛に襲われ、一時引退も噂されましたが、7月にクラブチームの試合に復帰しました。同年のラグビーワールドカップにも出場し、5試合でワラビーズの3位入賞に貢献しました。しかし、2012年にはワラターズに復帰したものの、チームは不振にあえぎ、かつてのワラビーズ主将からゲームメイクについて苦言を呈されることもありました。2013年には怪我に悩まされながらも、ブリティッシュ・ライオンズ遠征に挑むワラビーズスコッドに選出され、第1テストマッチに出場しましたが、脳震盪により途中交代となりました。

日本でのプレーと引退

2013年、バーンズはパナソニックワイルドナイツに移籍し、日本でのプレーを開始しました。2019年にはリコーブラックラムズに移籍し、2020年に現役を引退しました。

トップリーグでの受賞歴

2013-14: MVP、ベストフィフティーン
2014-15: MVP、得点王、ベストキッカー、ベストフィフティーン
2015-16: ベストキッカー、ベストフィフティーン
2017-18: ベストフィフティーン

プレースタイルと評価

バーンズは、卓越したパススキルとゲームコントロール能力でチームを牽引する選手でした。また、複数のポジションをこなすことができるユーティリティ性も魅力でした。彼の正確なキックは、チームに多くの得点をもたらし、トップリーグでの数々の受賞歴がその実力を証明しています。多岐にわたるスポーツで才能を発揮した経験は、彼のラグビープレーにも大いに貢献しました。

ベリック・バーンズは、オーストラリアと日本でその名を轟かせた偉大なラグビー選手の一人であり、彼のキャリアは多くのファンに感動を与えました。

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