ベルトクイズQ&Q

ベルトクイズQ&Q

『ベルトクイズQ&Q』は、1969年の6月30日から1980年の2月29日まで、TBS系列で放送された日本のクイズ番組です。毎週月曜から金曜の正午に放送され、視聴者に親しまれる人気番組となりました。

概要

この番組は、TBSの社員であり競馬ファンの宇田文夫が発案し、一般的なクイズ番組にはなかった高額賞金が話題となりました。プログラムのタイトルには、「ベルト番組」とも呼ばれる帯番組 (毎日同じ時間帯に放送される番組) という意味が込められています。最初の頃は白黒放送でしたが、1970年12月からカラー放送に移行し、視覚的にも楽しめる内容が提供されました。

放送スタイル

番組は当初、TBSと朝日放送が曜日ごとに制作を分担し、水曜日は朝日放送が担当。しかし1970年4月以降、全曜日の制作をTBSが一手に引き受けることになりました。また、放送時間も段階的に短縮され、1975年から1980年にかけては、正午からそれぞれ15分、5分と短縮されながらも、精力的に放送を続けました。

出題形式と進行

『ベルトクイズQ&Q』の出題は、主に「対戦勝ち抜き早押しクイズ」と「ミリオンステージ」の二本立てで構成されていました。最初の形式では赤と白の解答席に分かれ、持ち点を賭けて問題に挑むスタイルが採用されていました。この対戦型クイズは参加者による戦略も求められ、視聴者に興奮を与えました。

「ミリオンステージ」では、高額の賞金が賭けられた問題に挑戦するチャンスがあり、一問でも正解すれば賞金を獲得できる仕組みになっていました。当初は270万円も設定されていましたが、賞金制限が設けられたため、100万円に変更されました。

特別イベント

また、7月中旬から8月末の間には「夏休み子供大会」、12月下旬から1月上旬には「冬休み子供大会」が行われ、小中学生も参加しました。これにより、多くの子供たちが番組を通じてクイズに挑む機会が与えられ、次世代の挑戦者を育てる場ともなりました。

有名な司会者

番組の司会者には、最初に増田貴光が務め、その後しばらくは円木紀久美が単独で司会に立つようになりました。1972年からは押阪忍が司会となり、平易で明快な進行が視聴者に支持されました。出題者の矢島正明は、一貫して問題を読み上げる役割を果たし、彼の独特の口調もファンに愛されました。

終焉とその後

『ベルトクイズQ&Q』は1980年に終了しましたが、視聴者の記憶には強く残り、後のクイズ番組にも影響を与えました。番組の形式や進行、特にその高額賞金は他のクイズショーに刺激を与え、多くのフォロワーが生まれたと言えるでしょう。さらに、番組から派生した後継番組『スーパーダイスQ』も、子供たちにクイズに対する関心を引き続き高める役割を果たしました。

このように『ベルトクイズQ&Q』は、ただの娯楽番組にとどまらず、視聴者と参加者の絆を深める文化的なイベントとしての地位を確立しました。

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