ベン・チェリントン

ベンジャミン・P・チェリントン（Benjamin P. "Ben" Cherington, 1974年7月14日 - ）は、メジャーリーグ、ピッツバーグ・パイレーツのゼネラルマネージャー（GM）です。2019年11月に就任しました。

経歴

ニューハンプシャー州メリデンで生まれ、アマースト大学卒業後、マサチューセッツ大学アマースト校でスポーツ・マネージメントの修士号を取得しました。クリーブランド・インディアンスのスカウトを経て、1999年にボストン・レッドソックスへ移籍。当時のGMダン・デュケットに誘われました。

レッドソックスでは、マイナーリーグの選手育成とスカウトを担当。2002年に選手育成部長、2003年からはGM補佐として、査定や契約、セイバーメトリクスなどを担当しました。2005年に選手人事部門長に昇格し、2009年からは球団上級副社長兼サブGMを歴任しました。

2011年10月25日、レッドソックスのGMであったセオ・エプスタインがシカゴ・カブスの球団副社長に就任したことに伴い、その後任としてレッドソックスのGMに就任しました。

GM就任1年目の2012年は地区最下位に終わりましたが、上原浩治、マイク・ナポリ、シェーン・ビクトリーノらをチームに加え、2013年にはワールドシリーズ制覇を果たしました。2015年8月までレッドソックスのGMを務めました。

2015年から2016年にかけてはコロンビア大学のスポーツマネジメント学科で教鞭を執り、2016年9月から2019年10月までトロント・ブルージェイズの球団副社長を務めました。

2019年11月15日、ピッツバーグ・パイレーツのGMに就任しました。

GMとしての特徴

レッドソックス時代は、前任のセオ・エプスタインとは異なり、不良債権化を防ぐため、契約年数を1年から3年程度に抑える傾向がありました。また、若手の育成を重視し、その妨げになる場合は、実績のある選手でもトレードに出すことがありました。目先の勝利と将来を見据えたチーム作りを両立させようとしており、エプスタインがGM就任時に掲げたテーマを継承しています。選手の獲得においては、好成績を残しているだけでなく、人格の良さも重視しています。

チェリントンの手腕によって、パイレーツがどのようなチームに成長していくのか、注目されています。

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