ベン・マクドナルド

ラリー・ベナール・マクドナルドのプロフィール

ラリー・ベナール・マクドナルドは、1967年11月24日にルイジアナ州バトンルージュで生まれた元メジャーリーグ選手（投手）です。彼は1989年のMLBドラフトで全体1位としてボルチモア・オリオールズに指名され、1997年までボルティモアとミルウォーキー・ブルワーズでプレーしました。また、甥のマック・サローラーは2021年にボルティモアでデビューした投手です。

アマチュア時代

マクドナルドの野球人生はデナム・スプリングス高校から始まりました。1986年、彼はアトランタ・ブレーブスに27巡目指名されますが、契約には至りませんでした。高校卒業後、彼はルイジアナ州立大学(LSU)に進学し、3年間でチームをカレッジ・ワールドシリーズに2度導きました。ただし、1987年のシリーズでは、スタンフォード大学のポール・キャリーにサヨナラ満塁ホームランを打たれました。

1988年、マクドナルドはソウルオリンピックの米国代表に選出され、金メダルを獲得しました。この大会では、韓国戦とプエルトリコ戦で完投勝利を挙げました。同年のワールドカップでもアメリカ代表として準優勝に貢献しました。彼の大学での最高成績は1989年シーズンで、14勝4敗、防御率3.49、202奪三振という記録を打ち立て、各種賞に輝きました。野球だけでなくバスケットボールにも取り組んでいました。

ドラフト

1989年、マクドナルドはボルチモア・オリオールズから全体1位指名を受け、ルイジアナ州立大学初のこの栄誉を得ました。彼はオリオールズと契約し、契約金は当時のドラフト選手の中で最高の35万ドルでした。

MLB時代

ボルチモア・オリオールズ

マクドナルドは1989年にメジャーデビューし、その年のシーズン最終戦でメジャー初勝利を挙げました。1990年には先発ローテーションに加わり、初の完封を達成。シーズンでは8勝5敗、防御率2.43の成績を残しました。1991年から1994年にかけては安定した成績を維持しつつ、特に1993年には171奪三振を記録しました。1994年には14勝を達成し、月間最優秀投手にも選ばれました。

ミルウォーキー・ブルワーズ

1996年、フリーエージェントとしてミルウォーキー・ブルワーズに移籍。移籍初年度には221回1/3を投げ、12勝10敗、防御率3.90でリーグ9位に入りました。1997年は肩を故障し、シーズンを半ばで終了。その後、クリーブランド・インディアンスに移籍予定でしたが、手術の失敗が発覚し、移籍は実現しませんでした。このことが影響し、彼は現役を引退しました。

通算成績は78勝70敗、防御率3.91、894奪三振を記録。主要タイトルは獲得していませんが、各カテゴリーでトップ10入りを果たしました。

引退後・私生活

引退後は解説者として活動し、カレッジ・ワールドシリーズやESPNのNCAAベースボールなどで解説を担当。母校デナム・スプリングス高校のソフトボールチームではアシスタントコーチも務めています。私生活では妻ニコールと共に2人の子供を育てており、特に息子のジェイスも大学で野球を続けています。

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