ペギー・リー・レザー

ペギー・リー・レザー：波乱万丈なキャリアを歩んだ女子プロレスラー

ペギー・リー・レザー（Peggy Lee Leather、1959年1月19日 - 2023年5月22日）は、アメリカ合衆国ジョージア州メイコン出身の女子プロレスラーです。姉はチーフ・リトル・ハート。

プロレスラーとしての軌跡

18歳の時、アトランタでのプロレス観戦中にファビュラス・ムーラを殴ったことがきっかけで、その度胸を買われプロレス界へ足を踏み入れました。この衝撃的なデビューは、彼女の波乱万丈なキャリアを予感させました。

全日本女子プロレスでの活躍

1981年には全日本女子プロレスに初来日。5月9日には、後のジャガー横田となる横田利美のWWWA世界シングル王座の初防衛戦の相手を務めました。結果は敗北でしたが、シュミット式バックブリーカーで横田に応戦する場面も見られました。同年秋には、ウェンディ・リヒターと共に再び来日し、日本のファンを魅了しました。

WWF（現WWE）での活躍

1980年代中頃には、WWF（現WWE）に定着。ウェンディ・リヒターとのタッグで、ベルベット・マッキンタイヤー&プリンセス・ビクトリアが保持するWWF世界女子タッグ王座に挑戦しました。その後、リヒターがベビーフェイスに転向したことでタッグを解消。リヒターがWWF女子王座を奪取すると、今度はその王座に挑戦しましたが、奪取には至りませんでした。

AWA、POWW、WCWでの活動

WWF離脱後、AWA傘下のFCW（当時WWEのファーム団体として活動していたFCWとは異なる団体）に移籍。「パーシー・プリングル3世の妹」というギミックで、ペギー・リー・プリングルと名乗り活動しました。メデューサ・ミセリーが持つAWA世界女子王座に挑戦したり、1988年12月のPPVイベント「スーパークラッシュ」のバトルロイヤルに出場するなど、積極的に活動しました。その後、女子団体のPOWWを経て、1990年にはWCWの番組にも参戦しました。

LPWAでの王座獲得

1990年からは、女子団体LPWAに覆面レスラー「レディX」として参戦。1991年1月31日には、スーザン・セクストンからLPWA王座を奪取しました。同年8月にはジャパン女子プロレスに参戦し、イーグル沢井を相手に王座防衛に成功。しかし、1992年のPPVイベント「スーパーレディースショーダウン」でテリー・パワーに敗れ、王座を失いました。

その後のキャリア

1997年には、一時的にWCWに復帰。2000年から2001年までは、女子団体のWOWに「サグ」というリングネームで参戦しました。2005年には、レッスルリユニオンで8人タッグマッチに出場。2008年5月3日には、バンビを破りNAWA女子王座を獲得するなど、晩年まで現役としてリングに上がり続けました。

2023年5月22日、64歳で死去。

タイトル歴

IWA女子王座
LMLWインターナショナル王座
LPWA王座
NWL女子王座
NDW女子王座
NAWAリングチャンピオンズ女子王座

得意技

シュミット式バックブリーカー
フライング・エルボー・アタック

ペギー・リー・レザーは、その個性的なキャラクターと実力で、多くのファンを魅了しました。彼女のプロレスに対する情熱は、世代を超えて語り継がれることでしょう。

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