ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト

ドリーム・シアターのデビューアルバム『ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト』は、彼らの音楽的冒険の始まりを告げる作品です。1989年にリリースされたこのアルバムは、プログレッシブ・メタル界に新たな風を吹き込みました。

唯一のチャーリー・ドミニシ参加アルバム

本作の最大の特徴は、チャーリー・ドミニシがボーカルを務めている点です。彼の力強い歌声は、ドリーム・シアターの楽曲に独特の個性を与えています。しかし、ドミニシはこのアルバムのみでバンドを脱退し、以降の作品では異なるボーカリストが起用されることになります。そのため、『ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト』は、ドミニシ時代のドリーム・シアターを体験できる貴重な作品と言えるでしょう。

初期ドリーム・シアターのサウンド

プロデューサーにテリー・デイトを迎えた影響もあり、このアルバムは次作以降の作品とは異なる、荒々しいサウンドアプローチが特徴です。スラッシュメタルやパワーメタルの要素を取り入れた、攻撃的な楽曲構成は、初期のドリーム・シアターならではの魅力と言えるでしょう。複雑な展開よりも、ストレートでシンプルな構成の楽曲が多いのも特徴の一つです。

「The Ytse Jam」の秘密

3曲目に収録されている「The Ytse Jam」は、ドリーム・シアターの旧バンド名「The Majesty」を逆から読んだものです。この曲は、インストゥルメンタルであり、各メンバーの高度な演奏技術が堪能できます。特に、ジョン・ペトルーシのギターソロは圧巻で、彼の卓越したテクニックを存分に味わうことができます。

YtseJam Recordsからのリリース

ドリーム・シアターのオフィシャルブートレグ専門レーベル「YtseJam Records」からは、本作に関連した2つのアルバムがリリースされています。

『When Dream and Day Unite Demos 1987-1989』：本作のデモ音源を収録。
『When Dream and Day Reunite』：本作の完全再現ライブを収録。

これらのアルバムを聴くことで、『ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト』の世界をより深く理解することができます。

メンバー

チャーリー・ドミニシ：ボーカル
ジョン・ペトルーシ：ギター
ジョン・マイアング：ベース
ケヴィン・ムーア：キーボード
* マイク・ポートノイ：ドラムス

まとめ

『ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト』は、ドリーム・シアターの歴史において重要な作品であり、彼らの音楽的ルーツを知る上で欠かせません。プログレッシブ・メタルファンはもちろん、全ての音楽ファンにおすすめできるアルバムです。

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