ホセ・アンヘル・ガルシア

ホセ・アンヘル・ガルシア・サンチェス：キューバを代表するリリーフ投手

ホセ・アンヘル・ガルシア・サンチェスは、1981年2月23日、キューバのハバナ州グアナハイに生まれました。右投げ右打ちの投手として、キューバ国内リーグのセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルで活躍を続ける、キューバを代表する野球選手の一人です。

国内リーグでの活躍：圧倒的な奪三振力と制球難

国内リーグデビュー以来、ガルシア・サンチェスはリリーフ投手として活躍し、多くの実績を残しています。彼の武器は、最速約150km/hに達する速球と切れ味鋭いスライダー。これらを武器に、毎年のようにイニング数を上回る奪三振数を記録しています。しかし、一方で与四死球も多く、制球難に苦しむ場面も見られます。

特に注目すべきは、彼のセーブ数の多さです。2005年から2006年にかけては、当時国内リーグ記録であった90セーブをオレステス・ゴンサレス選手と共に更新。2006-2007シーズンには、ゴンサレス選手を抜いて歴代1位に躍り出ました。2011-2012シーズン終了時点では、通算142セーブという驚異的な数字を記録しています。これは、彼のリリーフ投手としての安定感と勝負強さを示す、大きな証拠と言えるでしょう。

国際舞台での活躍：わずかな出場機会の中での輝き

国際大会への出場経験は少ないものの、2007年にイタリアで開催された親善大会で存在感を示しました。3試合にリリーフで登板し、11イニングを無失点に抑え、18奪三振を記録。他の若手投手が結果を残せない中、圧倒的な活躍でキューバ代表チーム入りを果たしました。その後も、2015年の第1回WBSCプレミア12や、2016年のタンパベイ・レイズとの親善試合にも選出されています。これらの経験は、彼の国際的なレベルの高さを示すものです。

まとめ：キューバリリーフ界のレジェンド

ホセ・アンヘル・ガルシア・サンチェスは、キューバ国内リーグで長年にわたりリリーフ投手として活躍し、数々の記録を打ち立ててきました。圧倒的な奪三振力と、時折見せる制球難という両面性を持つ彼ですが、その実績は本物です。国際大会での経験は多くありませんが、出場した際にはその実力を遺憾なく発揮し、キューバ代表チームに貢献しました。キューバ野球界における彼の功績は、今後も語り継がれていくことでしょう。彼の今後の活躍にも期待が高まります。

参考資料

* Cuban baseball statistics（プレーオフや選抜リーグなども合算したキューバ国内リーグ通算成績）

もう一度検索