ホセ・ウスカテギ

ホセ・ウスカテギは、1989年12月24日生まれ、ベネズエラ・メリダ州エル・ヴィギア出身のプロボクサーです。元IBF世界スーパーミドル級王者として知られています。

プロキャリアの初期

2014年6月28日、ネブラスカ州オマハでの試合で、マット・コロボフとWBOインターコンチネンタルミドル級王座決定戦に臨みましたが、判定で敗れ、プロ初黒星を喫し王座獲得はなりませんでした。

IBF世界スーパーミドル級暫定王座を巡るドラマ

2017年5月20日、メリーランド州でのアンドレ・ディレルとのIBF世界スーパーミドル級暫定王座決定戦は、非常に後味の悪い結果となりました。ウスカテギが8回終了のゴング後に放ったパンチでディレルがダウンし、レフェリーの判断でウスカテギの失格負けとなりました。さらに試合後、ディレルのトレーナーで叔父のレオン・ローソンがウスカテギを殴打し、会場から逃走するという事件も発生しました。ウスカテギ側はローソンを暴行罪で告訴する事態となりました。その後、ウスカテギは反則負けの裁定に不服を申し立てましたが、メリーランド州アスレチックコミッションによって却下され、反則負けが確定しました。

王座獲得と防衛

2018年3月3日、ニューヨークでの再戦で、ウスカテギはアンドレ・ディレルに9回TKO勝ちを収め、IBF世界スーパーミドル級暫定王座を獲得し、前回の雪辱を果たしました。その後、ジェームス・デゲールがIBF世界スーパーミドル級王座を返上したため、ウスカテギは正規王座に昇格し、IBF世界スーパーミドル級2位のカレブ・プラントとの指名試合が指令されました。2018年9月28日には、エズキエル・マデルナとのノンタイトル戦に判定勝ちを収めています。

王座陥落とその後

2019年1月13日、ロサンゼルスでのカレブ・プラントとの対戦で、ウスカテギは判定で敗れ、初防衛に失敗し、王座から陥落しました。この試合で、ウスカテギは28万ドル、プラントは15万ドルのファイトマネーを稼ぎました。また、2021年10月28日には、デビッド・ベナビデスとのWBC世界スーパーミドル級挑戦者決定戦が決定していましたが、ウスカテギから禁止薬物の陽性反応が出たため、欠場となりました。さらに、2022年12月17日には、ウラジミール・シシュキンとのIBF世界スーパーミドル級挑戦者決定戦に敗れ、サウル・アルバレスへの挑戦権を得ることができませんでした。

獲得タイトル

WBOラテンアメリカミドル級王座
IBF世界スーパーミドル級暫定王座（防衛0=正規王座に認定）
IBF世界スーパーミドル級王座（防衛0）

その他の情報

男子ボクサー一覧
国際ボクシング連盟(IBF)世界王者一覧

外部リンク

ホセ・ウスカテギ (@JoseBolivitaU) - X（旧Twitter）
* ホセ・ウスカテギの戦績 - BoxRec（英語）

ウスカテギは、その激しい試合展開と、ドラマチックなキャリアで、ボクシングファンを魅了し続けています。

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