ホセ・ソリアーノ

ホセ・ソリアーノ：苦難を乗り越え、エンゼルスの未来を担う右腕

ホセ・ソリアーノ（José Soriano）は、1998年10月20日生まれ、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手（投手）です。右投右打で、MLBのロサンゼルス・エンゼルスに所属しています。100mphを超える速球を武器に、メジャーリーグでの活躍を目指す右腕です。

プロ入りから苦難の時代

2016年3月4日、ソリアーノはアマチュア・フリーエージェントとしてロサンゼルス・エンゼルスと契約金7万ドルで契約し、プロのキャリアをスタートさせました。ルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・エンゼルスでのデビュー後、着実にステップアップを図ります。

2017年には、ルーキー級アリゾナリーグ・エンゼルスとパイオニアリーグのルーキー級オレム・オウルズでプレー。2球団合計で13試合に登板し、2勝2敗、防御率2.92という成績を残しました。

2018年はA級バーリントン・ビーズで14試合に先発登板しましたが、1勝6敗と苦戦。しかし、2019年にはルーキー級とA級で合計20試合に登板し、5勝7敗、防御率2.51、92奪三振と目覚ましい成長を見せます。

しかし、2020年2月13日、ソリアーノはトミー・ジョン手術を受けることになります。同年はCOVID-19の影響でマイナーリーグのシーズンが中止となり、リハビリに専念する一年となりました。

パイレーツへの移籍と再びの苦難

2020年のオフ、ルール・ファイブ・ドラフトでピッツバーグ・パイレーツから指名を受け、ソリアーノは新天地へ。

2021年は前年の手術の影響で故障者リスト入りし、A級ブレイデントン・マローダーズでリハビリ登板を続けていましたが、6月15日に二度目のトミー・ジョン手術を受けるという、更なる試練に見舞われます。同年オフにはDFAとなり、苦しい状況が続きました。

エンゼルスへの復帰、そしてメジャーデビュー

2021年11月14日、40人枠から外れたことにより、ルール・ファイブ・ドラフトの規約でエンゼルスに復帰。古巣で再起を目指すことになります。

2022年はルーキー級とA級でリハビリ登板を重ね、着実に状態を上げていきました。オフにはルール・ファイブ・ドラフトでの再流出を防ぐため、40人枠に登録されます。

そして2023年、AA級ロケットシティ・トラッシュパンダズで開幕を迎えたソリアーノは、6月3日に遂にメジャー初昇格を果たします。同日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビューを飾り、長年の努力が実を結びました。

投球スタイル

ソリアーノは、最速100mph（約161km/h）を超える速球と、大きく曲がるカーブを軸に、シンカー、スプリット、スライダーなど多彩な球種を操ります。力強い速球と変化球のコンビネーションで、打者を打ち取る本格派右腕です。

今後の活躍に期待

度重なる怪我を乗り越え、メジャーの舞台にたどり着いたホセ・ソリアーノ。エンゼルスのブルペンを支え、チームの勝利に貢献することが期待されています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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