ホセ・ロザリオ

ホセ・ロザリオ

ホセ・ロザリオ（José "El Gran" Lothario、本名：Guadalupe Robledo、1934年12月12日 - 2018年11月6日）は、メキシコ出身で、アメリカ合衆国テキサス州を中心に活躍したプロレスラーです。アメリカに多く住むメキシコ系の人々に支持され、技巧派のベビーフェイス（善玉レスラー）としての名声を築きました。また後進の育成にも力を入れ、ジノ・ヘルナンデスやショーン・マイケルズなどのスターを指導しました。

初期のキャリアとメキシコでのデビュー

ホセは1957年にメキシコシティでプロレスデビューを果たしました。その後、1959年にアメリカに進出し、サンフランシスコ、アマリロ、テネシーなどさまざまな地域で活動を開始します。1961年からはフロリダに参戦し、同地区でワフー・マクダニエルやエディ・グラハムと共にチームを組み、NWA世界タッグ王座を4回獲得するなどして頭角を現しました。

フロリダからテキサスへの移行

1969年にはダラス地区に移り、NWAビッグタイム・レスリングに参戦しました。ここでは宿敵のジョニー・バレンタインとの抗争が注目を集め、テキサス・ヘビー級王座を何度も奪取しました。また、ミル・マスカラスとのタッグコンビでも知られ、1973年にはテキサス・タッグ王座をクローズスすることに成功しました。

ホセは1972年に日本に初めて来日し、ワールドリーグ戦に参加しましたが、途中で膝の負傷により帰国せざるを得なくなります。それでも、上田馬之助やグレート小鹿に勝利を収め、良好な成績を残しました。

プエルトリコでの成功

1975年にはプエルトリコに足を伸ばし、トール・タナカからカリビアン・ヘビー級王座を奪取します。これも含めて、彼は数々のタイトルを獲得し、特にダラス地区での活躍が目立ちました。1976年にはロッキー・ジョンソンとのタッグでタイトルを獲得し、他の多くのヒールレスラーとタイトルを争いました。

最後の活躍と引退

彼のキャリアの最後、1981年には通算5回目となるテキサス・ブラスナックル王座を獲得し、1984年に現役を引退しました。引退後はサンアントニオに移住し、1996年から1997年にかけては弟子のショーン・マイケルズのマネージャーとして、WWFのビッグイベントに出演しました。

ホセ・ロザリオは、2018年11月6日に83歳でこの世を去るまで、プロレス界に多大な影響を与え続けました。彼の功績や影響は、プロレス界の新しい世代にも引き継がれていくでしょう。彼が育てたレスラーたちは、今もなおそのスタイルや精神を受け継いでいます。

主なタイトルと受賞歴

• - NWAフロリダ・ブラスナックル王座：3回
• - NWAテキサス・ヘビー級王座：4回
• - NWA世界タッグ王座（フロリダ版）：4回
• - NWA殿堂：2017年

このように、ホセ・ロザリオはそのキャリアを通じて、レスリング界に多くの貢献をしてきました。彼のプロレススタイルと指導法は、多くのレスラーに影響を与え、現在も高く評価されています。

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