ジョニー・バレンタイン

ジョニー・バレンタイン: アメリカの伝説的プロレスラー

ジョニー・バレンタイン（本名: John Theodore Wisniski）は、1929年9月22日にワシントン州シアトルで生まれたポーランド系アメリカ人レスラーです。彼はプロレス界において数々の伝説を築き、「金髪の妖鬼」として日本でも広く知られています。彼のキャリアは多くの名勝負と輝かしいタイトル獲得に彩られており、今なおファンの間で語り継がれています。

初期のキャリアとデビュー

1947年、バレンタインはポーランド系レスラーのスタニスラウス・ズビスコからトレーニングを受けてプロレスデビューを果たします。彼は様々なテリトリーで戦い、1950年7月にはフロリダのNWA南部ヘビー級王座を獲得するなど、着実にキャリアを積み重ねていきました。1954年にはテキサスでエド・フランシスからNWAテキサス・ヘビー級王座を奪取し、1950年代はバディ・ロジャースとの抗争で特に知られています。

ヒールからベビーフェイスへ

1958年にWWWFの前身団体であるキャピトル・レスリング・コーポレーションに参戦した際、彼はヒール役としてアントニオ・ロッカやヘイスタック・カルホーンといった名レスラーたちと対戦します。1959年11月には、負傷したエディ・グラハムの代役としてUSタッグ王座を獲得しますが、翌1960年にはバディ・ロジャースとのライバル関係が再燃し、抗争が続きました。

1962年にはヒールのままWWWFに参戦し、著名なレスラーたちと戦いながらも、ベビーフェイスとしても活動を行います。1964年には再びヒール役に転向し、ブルーノ・サンマルチノのWWWF世界ヘビー級王座に挑戦するなど、多彩な役割を果たしました。

日本での名勝負

ジョニー・バレンタインは1966年に来日し、東京プロレスに参戦。アントニオ猪木との対戦は特に注目を集め、二人の因縁はのちに日本のプロレス史に名を残すことになります。彼の持ち込んだUSヘビー級王座を賭けての連戦では、猪木との間で熱戦が繰り広げられました。彼の獲得した王座が物語るように、彼の日本での評価は非常に高く、日本のファンにも愛されました。

事故と引退

キャリアの中で、バレンタインは1975年にセスナ機の墜落事故に巻き込まれます。この事故で彼は腰と足を骨折し、下半身麻痺の障害を抱えることになりますが、マネージャーとして現場復帰を果たしました。彼はバディ・ロバーツと共に活動しながら、レスリング界に貢献し続けました。しかし、彼のレスラーとしてのキャリアはこの事故をもって終わることになりました。

最後の行き先

2001年4月24日、ジョニー・バレンタインは心臓発作のために亡くなりました。享年71歳。彼の遺産は、数々のタイトル獲得や名勝負と共に、プロレス界における重要な位置を占めています。新[[日本プロレス]]のアントニオ猪木との再会は、彼がファンや同業者たちからどれほど愛されていたかを物語っています。バレンタインのスタイルとリング内外での独特のキャラクターは、今もなおファンの記憶に残っています。

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