ホンダ・アコードクーペ

アコード クーペ（Accord Coupe）

アコード クーペは、日本の本田技研工業が製造したクーペ型の乗用車で、1988年から2018年まで販売されてきました。初代から第7代まで、各モデルにはその時代を反映した多様なエンジンや装備が搭載され、多くのファンを魅了しました。以下では、各世代の特徴や進化について詳しく見ていきます。

初代 CA6型 (1988-1990年)

1988年4月に販売が開始され、アメリカ合衆国オハイオ州のメアリーズビル工場で製造された初代アコードクーペは、左ハンドル仕様で登場しました。このモデルにはA20A3型エンジンが搭載され、特にホンダBOSEサウンドシステムが装備されており、オプションで本皮シートも選択可能でした。同年の4月には、540台が千葉県に陸揚げされ、日本市場における米国仕様のアコードクーペの初回輸入の記録も残っています。1990年3月に生産が終了し、同年4月には次代のモデルと入れ替わる形で販売が終了しました。

2代目 CB6/7型 (1990-1994年)

2代目モデルは1990年3月22日にフルモデルチェンジが発表され、4月には販売が開始されました。この代では、「2.0Siエクスクルーシブ」と「2.0Si」の2つのグレードが設定され、新たに日本向けに税制を考慮したF20A型エンジンが搭載されました。また、右ハンドルモデルの輸入も始まりました。1991年の一部改良では、運転席にSRSエアバッグが標準装備された他、限定モデルも発売されましたが、1994年2月に生産が終了しました。

3代目 CD7/8型 (1994-1997年)

1994年にフルモデルチェンジを遂げた3代目アコードクーペは、「2.2Vi」と「SiR」の2つのグレードで展開され、各モデルには異なるエンジンが搭載されました。標準装備としてはSRSエアバッグやABSが装備され、一部モデルには充電機能付きのキーレスエントリーも追加されました。しかし1996年に生産が終了し、翌年には日本への輸入も打ち切られることになりました。

4代目 CG2/3/4型 (1997-2002年)

4代目モデルは日本市場向けの正規輸入は行われなかったものの、アメリカ大陸及び欧州での販売は続きました。このモデルでは、新たなデザインと機能性を兼ね備えたクーペが登場しました。

5代目 CM7/8型 (2002-2007年)

こちらも日本においては正規輸入されていないモデルで、アコードクーペのスタイリッシュなデザインが国内外で高い評価を受けました。

6代目 CS1/2型 (2007-2012年)

この6代目モデルは2007年に発売を開始し、2.4Lの直列4気筒エンジンと3.5LのV型6気筒エンジンを搭載しています。特にV型6気筒エンジンには「可変シリンダーシステム」が採用されており、エンジンの効率が向上しましたが、このモデルも日本では正規輸入されませんでした。

7代目 (2012年-2018年)

7代目モデルは北米国際自動車ショーでの「アコードクーペコンセプト」発表後、2012年から2018年まで北米で販売され、アコードのセダンモデルが10代目に切り替わる際に生産が終了しました。

アコードクーペはそのスタイリッシュなデザインと高い性能で、多くの自動車愛好家に愛されてきました。各モデルの技術革新やスタイルの変化は、自動車市場における本田の取り組みを反映しています。

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