ホンダ・シティ

ホンダ・シティ

ホンダ・シティは、本田技研工業が開発した小型自動車で、1981年に初代モデルが登場して以来、数多くのバリエーションが展開されています。特に、初代のデザインである「トールボーイ」は、その高い車両高とユニークな形状で注目を集め、瞬く間に人気車種となりました。ここでは、シティの歴史とそのモデル展開について詳しく見ていきましょう。

初代シティ (1981-1986)

初代シティは1981年に発売されました。ホンダが新たに開発したこのモデルは、その独特なデザインと居住性を兼ね備え、当時の乗用車としては革新的でした。COMBAXエンジンを搭載した1.2LのER型エンジンが特長で、この効率的なエンジンにより、シティは燃費性能においても優遇されました。

また、商用バンモデルの「シティプロ」も展開され、特に低燃費仕様の「EI」がクラストップの燃費記録を樹立したこともあり、非常に話題となりました。さらに、ターボ付きモデルが追加されることで、スポーツ性能も強化され、若者を中心に人気を集めました。

2代目シティ (1986-1995)

1986年にフルモデルチェンジを行い、2代目シティが登場しました。このモデルは「才能のシティ」というキャッチコピーで、初代とは異なるデザインの「クラウチングフォルム」を採用し、軽量化を図ることで走行性能が向上しました。しかし、初代のようなヒットには至らず、1995年には販売を終了しています。

3代目シティ (1996-2002)

1996年には新興国向けに開発された小型セダンとして、シティの名が再び復活しました。基盤となったのはEK型シビックセダンで、このモデルはタイを拠点に大量生産が行われました。エンジンは1.3Lと1.5Lがあり、内装仕様も多様性を持たせることで、広範なニーズに応えています。

4代目シティ (2002-2008)

2002年に発売された4代目シティは、フィットをベースにした国際戦略車輌として再設計され、多様な市場に対応しました。特に東南アジア市場をターゲットにし、現地生産を強化した結果、人気を博しました。1.5Lと1.3Lエンジンのバリエーションも特徴です。

5代目シティ (2008-2013)

2008年に発表された5代目シティは、エクステリアがコンパクトかつ存在感のあるデザインに刷新されました。インド市場では特に好評で、販売台数は急増しました。

6代目シティ (2014-2020)

2014年には、ホンダのグローバル戦略に基づき、先代のフィットのプラットフォームを使用した6代目が登場。大きさは保ちながらも、室内空間や燃費性能の向上が図られ、特にインド市場での人気は高まりました。

7代目シティ (2019年〜)

2019年に発表された7代目シティは、さらなる拡大を果たし、特にエコカー認定を受けたモデルも登場しました。また、ハッチバックのラインナップが加わったことで、多彩なオプションが提供されています。

結論

シティはその歴史の中で多くのモデルが誕生し、それぞれの市場に応じたデザインや性能を持っています。特に、小型車として手頃な価格設定と燃費性能に優れることから、多くの人々に支持され続けています。今後も新たな展開が期待されるモデルです。

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