ホンダ・フリードスパイク

フリード スパイク（FREED SPIKE）

フリード スパイクは、本田技研工業が手がけたトールワゴンスタイルの小型乗用車です。本車両は、利便性を重視した設計が特徴で、特にカーゴスペースの使い勝手に配慮しています。ここでは、特にハイブリッドカーであるフリード スパイク ハイブリッドについても考察します。

概要

フリード スパイクは、同社の人気ミニバン「フリード」をベースにしており、車内スペースを最大限に活用するために3列目のシートが省かれた設計となっています。その代わりに、フィットと同様のダイブダウン式の2列目シートを採用し、荷物の積み下ろしがしやすい工夫がなされています。フロアボードは反転式で、クオーターウインドウの裏側にはサイドポケットを設け、より便利なカーゴスペースを提供します。

名称の「スパイク」は、かつて本田が販売していたモビリオスパイクのフリード版として位置づけられています。「可能性搭載コンパクト」という開発キーワードのもと、多岐にわたる利用シーンに対応できるよう設計されています。フリードと比較して、スパイクは荷室長が2メートルを超えるため、大人が楽に寝ることができるほどのスペースを提供します。

初代モデルの特徴

初代のフリード スパイクは2010年に市場に投入され、2016年まで販売されました。特に2010年7月8日に正式発表された際には、コールマンと共同開発したキャンピングステーションやアシックスとの協業によるランニングステーションといったアウトドア志向のモデルも披露されました。

2011年にはハイブリッドモデルが追加され、そのスタイルにはクロームメッキの専用フロントグリルやエコドライブを促す機能が搭載されていました。また、2014年のマイナーチェンジでは、UVカット機能を備えたフロントドアガラスが全タイプで標準装備されたり、エアコンパネルのデザイン変更が行われたりしました。

エンジンと性能

フリード スパイクには幾つかのエンジンタイプが用意されています。初代モデルではL15A型の水冷直列4気筒のエンジンが搭載され、最高出力は118PS、最大トルクは144N·mを誇ります。また、独自のハイブリッドシステムを組み合わせたフリード スパイク ハイブリッドは、低燃費でも高い走行性能を発揮します。

安全性能と特別仕様

安全面でも、フリード スパイクは先進技術を搭載しており、全車が「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を受けています。特別仕様車も複数ラインアップされ、従来モデルの装備に加えた特別な機能が備わっています。これにより、ユーザーのライフスタイルに合わせた選択肢が提供されています。

まとめ

フリード スパイクは、その独特のデザインや便利な機能を通じて多様なニーズに応えられるトールワゴン型小型車です。ファミリー層やアウトドア派にとって非常に魅力的な選択肢となっており、さらにハイブリッドモデルが用意されることで、環境に配慮しながら快適なドライブを実現しています。販売終了後にも、2代目フリードにスパイクに相当するフィーチャーが残されたことからも、その人気の高さが伺えます。

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