ホンダ・モビリオ

モビリオ (MOBILIO)

モビリオは、本田技研工業が展開するコンパクトミニバンであり、小型の乗用車に位置付けられています。このモデルは、特に7人乗りの利便性と多彩なシートアレンジにより、従来のミニバンとは一線を画す存在となっています。

初代 (2001年 - 2008年)

初代モビリオは2001年に登場しました。初代フィットをベースにしたこの車両は、全長が約4メートルでありながら、驚くほどの室内空間を実現しています。身長のある荷物や長尺物も収納可能な配置を採用しており、日常の利用に非常に便利です。特に、スライドドアを両側に配備することで、狭い場所でも乗り降りがスムーズに行える点が大きなポイントです。

室内は大きな窓面積を持ち、開放感あふれる設計となっています。車内の窓が低く設定されているため、小さなお子様でも外の景色を楽しむことができます。また、後席の窓には手動のチルト式ウィンドウが採用されているなど、細かな配慮も見受けられます。

エンジンは、最初はi-DSI仕様のL15A型（8バルブ）のみでしたが、マイナーチェンジにより16バルブ・VTECエンジンも選べるようになりました。このエンジンは燃費性能が良く、特に女性を主なユーザー層としたモビリオは、ファミリー向けの車両として人気を集めました。

モビリオ アルマス (Mobilio almas)

福祉車両としてもモビリオは特に注目されています。その名も「モビリオ アルマス」。このモデルは、2列目に電動で回転・昇降するシートを備えており、車椅子を固定する装置も搭載されています。通常のモビリオよりも乗車定員は少なく、最大4名となっています。

2代目 (2014年 - 現在)

2014年、モビリオの2代目となるDD4型が登場しました。インドネシアを主要な市場に設定し、より広いニーズに応えるべく開発されたこのモデルは、直列4気筒の1.5L i-VTECエンジンを搭載し、3列シートでの設計になっています。

この2代目は、インドネシア国内でも非常に人気が高く、多目的利用を考えた設計となっています。また、2014年にはOtomotif Awardカーオブザイヤーを受賞するなど、高い評価も得ています。モデルには特に、スポーティグレード「RS」の設定もあり、エアロパーツやLEDデイライトなどの装飾品が搭載された仕様もあります。

車名の由来

モビリオという名前は、「Mobility（移動体）」や「Mobile（移動しやすい）」という言葉から派生したものであり、その名の通り、乗る人々の移動を便利にするために設計されています。

まとめ

本田技研工業が提供するモビリオは、初代から現在にかけて、コンパクトでありながらも量の多様性と機能性を兼ね備えた魅力的なモデルです。ファミリーや小規模なグループに最適な選択肢といえるでしょう。

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