ホークィアム (哨戒フリゲート)

ホークィアム (USS Hoquiam, PF-5)

ホークィアムはアメリカ海軍の哨戒フリゲートで、タコマ級に属し、ワシントン州ホークィアムに由来する艦名を持っています。1943年に起工され、同年のうちに艦種が変更され、翌1944年に正式に就役しました。

艦歴

ホークィアムは[1943年]]4月10日、カリフォルニア州のカイザー・カーゴ社において初めて建造が始まりました。同年の4月15日、艦種変更が行われ、哨戒フリゲート]としての役割に向けて準備が進められました。艦名は、[[1943年7月31日にヘレン・フィルブリック氏によって名付けられ、その後1944年の5月8日に沿岸警備隊のP・B・トリンブル少佐の指揮のもとで正式に就役を果たしました。

南カリフォルニア沖での整調が行われた後、ホークィアムは1944年8月20日にサンフランシスコを出発し、シアトルを経由してアラスカ州のコディアックまで到達しました。アラスカン・シー・フロンティアでの船団護衛任務に従事し、終戦まではアラスカ沿岸での警備作戦を行いました。

1945年6月にはシアトルに帰還し、オーバーホールを受けた後、同年8月16日にアラスカ州コールド・ベイで退役しました。その後、ホークィアムはレンドリース法に基づきソ連海軍に貸与され、EK-14という名で就役しました。

ホークィアムは1949年11月1日に横須賀でアメリカ海軍に返還され、1950年9月27日には再び任務に就くために就役し、韓国への運航を開始しました。指揮官はB・A・レーン少佐で、10月25日に元山沖に到着し、港湾管制任務と物資揚陸の護衛を担当しました。

その後の2ヶ月にわたり、韓国北東沿岸における巡視、船団護衛、港湾管制、通信管制任務に従事し、12月下旬に行われた興南撤退の際にも港湾管制の支援を行いました。その後再び日本に戻り、短期間のオーバーホールを受けた後、無人標的艦任務を遂行しました。

3月8日には再び韓国沿岸に戻り、元山から城津までの沿岸での作戦活動にも従事しました。敵の輸送破壊を目的とした偵察巡航や、元山沖での対潜哨戒、敵沿岸施設への砲撃等の任務を行い、5月7日に敵の砲撃によって破損しました。そのため修理のため日本へ向かい、5月16日に横須賀に到着しました。

修理が完了すると6月4日に再出航し、佐世保経由で同月10日に元山沖に到達し、再び艦砲射撃任務に戻りました。9月までの間、東海岸での巡航を行い、9月9日に横須賀に帰還しました。10月8日に退役後、韓国海軍に貸与され、洛東江（ROK Nakdonggang, PF-65）として就役しました。洛東江は1973年にスクラップとして廃棄されました。

ホークィアムは朝鮮戦争における功績から5つの従軍星章を受賞しています。この艦は、その戦歴を通じてアメリカ海軍の歴史に名を刻んでいます。

もう一度検索