ボイスアンドハート

株式会社ボイスアンドハート(Voice & Heart)について

株式会社ボイスアンドハートは、音楽制作及びアーティストや作家のマネージメントを行う企業であり、アニメーション業界との関わりが強い会社です。2005年10月にアニプレックスとロードアンドスカイ・オーガニゼイションの共同出資により設立されました。設立時の目的は、特にアニメーション事業を中心としたグループとの連携を強化することでした。

当初はアニメーション、声優、音楽が組み合わさったビジネスモデルに重点を置き、アニメ関連の音楽制作や声優のマネジメント、新人声優の登用などを主な活動としました。特に2006年に行われた「Super Voice Audition 2006」では、多くの新人声優が選ばれ、将来の活躍が期待されました。しかし、2008年に所属していた声優全員が他事務所へ移籍したのを機に、彼らのマネジメント業務から撤退し、アニメーション音楽制作や映画製作メインの事業へとシフトしました。

ボイスアンドハートは、声優マネジメントからの撤退後も音楽制作、映画制作を行っており、幅広いエンターテインメント関連の事業を展開しています。特に映画では、2008年には「コラソンdeメロン」や「40歳問題」などの作品を発表しました。その後も「悲しいボーイフレンド」や「時をかける少女」など、多様なジャンルの映画に関わっています。また、自社レーベル「VORC Records」を運営していた時期もあり、そこでは音楽制作も手がけていました。

関連会社としては、浜田省吾やスピッツといった著名アーティストが所属する管理会社である株式会社ロード&スカイがあり、幅広い分野で人材をマネジメントしています。また、CDやDVDの製造、物流、販売を手掛ける株式会社ポスカとの提携もあり、音楽メディア関連の総合的なビジネス展開を図っています。

ボイスアンドハートが関わっていた声優たちについても注目されており、彼らは現在別の事務所で活躍しています。例えば、阿澄佳奈は81プロデュースに、井上麻里奈は青二プロダクションに所属しています。大原桃子はマウスプロモーションに移籍後、演技活動を引退しました。そのほかにも、松嵜麗や安士百合野などの声優が現在も活躍しています。

ボイスアンドハートは設立以来、多くの変遷を経て、ますます多様な分野への展開を目指しています。今後もアニメーション、音楽、映画という領域での活躍が期待される企業です。

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