ボギスラフ2世 (ポメラニア公)

ボギスラフ2世（1130年頃 - 1220/1年）は、ポメラニア公ボギスラフ1世とポーランド大公ミェシュコ3世の娘アナスタジアの息子として生まれました。1187年に父が亡くなると、幼少のためデンマーク王クヌーズ6世が公領の管理人を任命し、母アナスタジヤが実質的な統治を担いました。

複雑な対外関係

ボギスラフ2世の治世は、周辺諸国との関係に苦慮する時代でした。アスカーニエン家のブランデンブルク辺境伯は勢力を拡大し、デンマークも強大な影響力を持っていました。ブランデンブルク辺境伯のデンマーク遠征が失敗に終わった後も、ボギスラフ2世はブランデンブルクの支配下に置かれ、臣下の礼を取っていたとみられています。

兄弟との共同統治とポーランドとの関係

1202年、ボギスラフ2世は弟のカジミール2世と共同統治を開始し、領地を分割しました。兄弟はポーランド大公ヴワディスワフ3世ラスコノギに対しても臣下の礼を取りました。しかし、1205年にはポメラニア西部がデーン人の攻撃を受け、ポーランド大公の支援を得るも敗北。デーン人はブランデンブルク辺境伯との戦いに勝利し、この地域での支配を強めました。ドイツ王フリードリヒ2世は、ブランデンブルク辺境伯の主権を認めることとなりました。

その他の事績

1214年、ボギスラフ2世はビャウォボキ修道院にコシャリン村の建設を許可しました。1211年の公領分割の結果、ウーゼドム＝シュチェチンを与えられました。1216年にはデンマーク王ヴァルデマー2世に臣下の礼を取り、ポメラニア公領を封土として与えられました。ボギスラフ2世はシュチェチンの聖ヤコブ教会に埋葬されました。

結婚と子女

ボギスラフ2世は、グダニスク総督ムシチュイ1世の娘ミロスワヴァとの間に以下の3子をもうけました。

ボギスラフ3世（1223年没）：ポメラニア＝スワブノ公
バルニム1世（1210年頃 - 1278年）：ポメラニア＝シュチェチン公
* ヴォイスワヴァ（1229年没）

ボギスラフ2世の生涯は、周辺諸国との複雑な関係、兄弟との共同統治、そしてポーランドとの連携など、激動の時代を反映したものでした。彼の治世は、ポメラニアの歴史において重要な位置を占めています。

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