ボギー!俺も男だ

『ボギー!俺も男だ』（原題：Play It Again, Sam）は、1972年に公開されたアメリカのロマンティック・コメディ映画です。ウディ・アレンが1969年に制作したブロードウェイの舞台劇を映画化したもので、アレン自身が脚本を手掛け、舞台版にも出演したアレン、ダイアン・キートンらが出演しています。

この映画は、ハンフリー・ボガート主演の不朽の名作『カサブランカ』のパロディとして知られています。原題の「Play It Again, Sam」は、『カサブランカ』の中で、イングリッド・バーグマン演じるイルザが、ピアノ弾きのサムに思い出の曲をリクエストする際のセリフ「Play it, Sam. Play 'As Time Goes By.'（あれを弾いて、サム。『時の過ぎ行くままに』を）」に由来しています。

あらすじ

映画評論家のアランは、ハンフリー・ボガートに心酔し、彼の代表作『カサブランカ』を繰り返し鑑賞する日々を送っていました。しかし、その熱中ぶりが行き過ぎたため、妻のナンシーは愛想を尽かし、アランのもとを去ってしまいます。

独り身となったアランを不憫に思った友人ディックとその妻リンダは、彼に女性を紹介しようと試みます。しかし、アランは内気で不器用な性格が災いし、なかなか関係が進展しません。そんな中、リンダはアランを優しく慰めるうちに、次第に彼への特別な感情を抱くようになります。

さらに、アランの前にボガートの幻影が現れるようになり、彼はアランを誘惑し、扇動します。アランはリンダへの罪悪感に苛まれながらも、ボガートの助言に翻弄されていきます。

キャスト

アラン - ウディ・アレン（富山敬）
リンダ - ダイアン・キートン （上田みゆき）
ディック - トニー・ロバーツ（伊武雅刀）
ナンシー - スーザン・アンスパッチ（松金よね子）
シャロン - ジェニファー・ソルト（山田栄子）
ハンフリー・ボガートの幻 - ジェリー・レイシー（小林勝彦）

『ボギー!俺も男だ』は、『カサブランカ』への愛情と、ウディ・アレンならではのユーモアが融合した、ロマンティック・コメディの傑作です。映画ファンはもちろん、人生に悩む人々にも勇気を与えてくれる作品と言えるでしょう。

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