ボビー・トーラン

ロバート・トーランの経歴

ロバート・トーランは1945年11月19日、カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれた元プロ野球選手で、主に外野手として活躍しました。彼は陸上競技選手のエディ・トーランのいとこにあたります。トーランは1965年にメジャーリーグに初昇格し、当初はセントルイス・カージナルスでプレーしました。1967年には110試合に出場し、ワールドシリーズにも出場。ボストン・レッドソックスを破り、チームはワールドチャンピオンとなりました。

1968年には再びワールドシリーズに進出しましたが、デトロイト・タイガースに敗れました。それでも、同年10月には日米野球の代表として日本に来日し、名門チームの読売ジャイアンツとの試合でホームランを記録しました。この活躍により、彼は日本のファンからも注目されました。

トーランは1968年にシンシナティ・レッズにトレードされ、1年目の1969年には打率.305、21本塁打、93打点を記録し、ナショナルリーグの中堅手として高い守備力も発揮。特にレンジファクターにおいて1位の成績を収めました。1970年にはキャリアハイの打率.316と57盗塁を達成し、初の盗塁王のタイトルを獲得しました。しかし、1971年にはアキレス腱の負傷によりシーズンを棒に振ってしまいました。

1972年には復活を遂げ、打率.283、82打点、42盗塁を記録し、カムバック賞とハッチ賞を受賞しました。1973年には成績が低迷し、トレードによってサンディエゴ・パドレスに移籍。1976年にはフィラデルフィア・フィリーズ、翌年にはピッツバーグ・パイレーツへ移りました。

1978年には日本の南海ホークスに移籍し、NPBデビューを果たしました。4月9日の試合で早速適時打を放ち、中堅手として好守も披露しましたが、シーズン通算では打率.268、6本塁打に終わりました。南海では期待に応えられず、1979年には再びパドレスに戻り、その年のオフに現役を引退しました。

引退後、トーランは指導者の道に進み、メジャーリーグやマイナーリーグでコーチや監督を務めました。具体的には、パドレスやシアトル・マリナーズでコーチとしてのキャリアを積み、マイナーリーグではパドレス傘下のチームやボルチモア・オリオールズ傘下で監督を務めました。2006年にはシカゴ・ホワイトソックス傘下のルーキー級チームで指導にあたりました。

トーランのキャリアは多彩で、数々の記録を残しました。メジャーリーグでの盗塁王に始まり、指導者としても次世代の選手たちを育成し続けています。彼の功績は、今なお多くのファンに記憶されています。

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