ボブ・ウィックマン

ロバート・ジョー・ウィックマンは、1969年2月6日生まれ、アメリカ合衆国ウィスコンシン州グリーンベイ出身の元プロ野球選手です。主にリリーフ投手として活躍し、右投右打でした。

幼少期に人差し指の先端を切断したことが、彼の投球に独特な影響を与えました。フォーシームが沈みながらシュートするという、予測しにくいボールの軌道は、打者にとって大きな脅威となりました。

経歴

1990年、ウィックマンはシカゴ・ホワイトソックスからドラフト2巡目で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、1992年にスティーブ・サックスとのトレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍し、同年8月24日にメジャーデビューを果たしました。

当初は先発投手として起用され、1993年には開幕から8連勝を記録するなど、その才能を発揮しました。しかし、同年7月22日以降はリリーフに転向し、以降はリリーフ投手としての地位を確立しました。

1996年8月23日には、ジェラルド・ウィリアムズとのトレードでミルウォーキー・ブルワーズへ移籍。ブルワーズでは、1997年から3年連続で70試合以上に登板し、チームに貢献しました。1998年にはクローザーに抜擢され、25セーブを記録。翌1999年には球団新記録となる37セーブを挙げました。2000年にもクローザーとして活躍し、オールスターに初選出されるなど、キャリアの絶頂期を迎えました。

2000年7月28日、ウィックマンはリッチー・セクソンを含むトレードでクリーブランド・インディアンスへ移籍。インディアンスでもクローザーとして活躍し、2001年には30セーブを記録しました。しかし、2002年は故障に苦しみ、2003年にはトミー・ジョン手術を受けるなど、苦しい時期を過ごしました。

2004年7月6日にメジャー復帰を果たし、2005年にはリーグ最多タイとなる45セーブを記録し、2度目のオールスター選出。2006年5月7日には、インディアンスの球団通算セーブ記録を更新しました。

2006年7月20日、アトランタ・ブレーブスへトレードされ、移籍後も安定した成績を残しました。シーズン途中には契約延長も行いましたが、2007年9月1日に自由契約となりました。その後、アリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約しましたが、シーズン終了後にフリーエージェントとなり、現役を引退しました。

ウィックマンは、その独特な投球フォームと、打者を打ち取るための豊富な経験と技術で、多くのファンを魅了しました。彼の活躍は、記憶されることでしょう。

タイトル

最多セーブ投手：1回 (2005年)

表彰

オールスターゲーム選出：2回 (2000年、2005年)

背番号

31 (1992年)
27 (1993年 - 1996年途中、1997年 - 2000年途中)
37 (1996年途中 - 同年)
26 (2000年途中 - 2002年、2004年 - 2006年途中)
28 (2006年途中 - 2007年途中)
32 (2007年途中 - 同年)

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