ボブ・ネトリッキー

ロバート・ネトリッキー：ABAを彩った名フォワード

ロバート・ネトリッキー（Robert Netolicky, 1942年8月2日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。206cmの長身と100kgの恵まれた体格を生かし、パワーフォワードおよびセンターとしてABA（アメリカン・バスケットボール・アソシエーション）のインディアナ・ペイサーズなどで活躍しました。

大学時代からプロへ

サンフランシスコで生まれたネトリッキーは、ドレイク大学に進学。4年間で平均13.3得点9.6リバウンドを記録し、その才能を開花させました。1967年のNBAドラフトでは全体18位でサンディエゴ・ロケッツから指名を受けましたが、入団には至らず、同年創設されたABAのインディアナ・ペイサーズと契約を結び、プロのキャリアをスタートさせました。

ABAでの輝かしい活躍

ペイサーズでの1年目から、ネトリッキーは平均16.3得点11.5リバウンドという好成績をマーク。オールスターに選出され、オールルーキー1stチームにも名を連ねるなど、その実力を証明しました。2年目の1968-69シーズンには、平均18.9得点10.2リバウンドを記録し、2年連続でオールスターに選ばれるとともに、ペイサーズを初のファイナルへと導きました。ファイナルではオークランド・オークスに敗れたものの、ネトリッキーはチームトップのシリーズ平均26.4得点を挙げる活躍を見せました。

3年目の1969-70シーズンには、自己最高の平均20.6得点、10.7リバウンドを記録。3年連続のオールスター選出に加え、オールABA2ndチームにも選ばれました。ロジャー・ブラウン、メル・ダニエルズらとともにチームを牽引し、ファイナルに進出。ロサンゼルス・スターズを4勝2敗で破り、見事初優勝を果たしました。ネトリッキーは、シリーズ平均20.3得点、12.7リバウンドで、チームの優勝に大きく貢献しました。

1970-71シーズンもオールスターに出場。しかし、翌1971-72シーズンは、新人のジョージ・マクギニスの台頭により、個人成績はやや低下しました。ペイサーズはこの年のファイナルでニューヨーク・ネッツを下し、2度目のリーグ制覇を達成しましたが、ネトリッキーのシリーズ平均得点は4.3点に留まりました。シーズン終了後、ダラス・チャパラルズにトレードされることとなります。

スパーズ、そしてペイサーズへの復帰

チャパラルズでの1年目となる1972-73シーズン、ネトリッキーは3年ぶりに平均ダブルダブルを記録するなど、エースセンターとして活躍しましたが、チームはプレーオフ進出を逃しました。シーズン終了後、チャパラルズは移転し、サンアントニオ・スパーズと改称。翌1973-74シーズン途中、ネトリッキーはスパーズで19試合に出場した後、トレードでペイサーズに復帰しました。

ペイサーズでは主にベンチプレーヤーとしてチームに貢献。1975年にはファイナルに進出するも、ケンタッキー・カーネルズに敗れました。ネトリッキーの出場機会は限られ、翌1975-76シーズンに4試合に出場した後、現役を引退しました。

ABAオールタイムチーム選出

ABAでの通算成績は、618試合に出場し、9,876得点、5,518リバウンド（平均16.0得点8.9リバウンド）を記録。ABA通算5,518リバウンドは、リーグ史上5位の記録です。その功績が認められ、1997年にはABAオールタイムチームに選出されました。

ロバート・ネトリッキーは、ABAというリーグを彩った偉大な選手の一人として、その名が記憶されています。

個人成績


関連項目

インディアナ・ペイサーズのチーム記録

外部リンク

Basketball-Reference.com

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