ボルジア家 愛と欲望の教皇一族

『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』（原題：The Borgias）は、アメリカのテレビドラマであり、15世紀末のイタリアを舞台に、ローマ教皇アレクサンデル6世ことロドリーゴ・ボルジアとその一族の愛憎と権力闘争を描いた歴史フィクションです。監督・脚本はニール・ジョーダンが務め、ジェレミー・アイアンズが主演を務めています。全3シーズンで構成されています。

制作と放送

ドラマは2011年4月3日にアメリカの放送局ショウタイムとカナダの放送局ブラボーで放送が開始されました。シーズン2は2012年4月8日、シーズン3は2013年4月14日に放送が開始されました。当初はシーズン4で完結する予定でしたが、シーズン3の放送中に打ち切りが決定しました。この決定は視聴者から強い批判を浴び、完結編として2時間のテレビ映画が企画されましたが、これも中止となりました。最終的に、この2時間分の脚本を基にした小説『The Borgia Apocalypse: The Screenplay』が電子書籍としてリリースされました。

日本では、2012年5月11日にWOWOWで日本語吹替版の全9話が放送され、2013年8月28日からは第2シーズンの日本語字幕版全10話が放送されました。また、2013年8月23日にはパラマウント ジャパンからファーストシーズンのDVD-BOXが発売されました。

ストーリー

ドラマは、ロドリーゴ・ボルジアが教皇アレクサンデル6世として権力を握る過程、そして彼の子供たちであるチェーザレ、ルクレツィア、ホアンがそれぞれの欲望や野望を抱えながら生きていく姿を描いています。教皇庁内での陰謀、愛憎劇、そして複雑な人間関係が、豪華な衣装やセットとともに緻密に描かれています。

主な登場人物

ロドリーゴ・ボルジア / アレクサンデル6世（Rodrigo Borgia / Pope Alexander VI）
演：ジェレミー・アイアンズ / 吹替：磯部勉
野心家で権力欲の強い教皇。ボルジア家の隆盛を築くために手段を選ばない。

チェーザレ・ボルジア（Cesare Borgia）
演：フランソワ・アルノー / 吹替：相原嵩明
ロドリーゴの息子で、冷酷で知略に長けた軍人。父の野望を支える。

ルクレツィア・ボルジア（Lucrezia Borgia）
演：ホリデイ・グレインジャー / 吹替：下池沙知
ロドリーゴの娘で、美貌と知性を兼ね備える。政略結婚の道具として利用される。

ホアン・ボルジア（Juan Borgia）
演：デヴィッド・オークス / 吹替：野沢聡
ロドリーゴの息子で、短気で粗暴な性格。軍人としての才能はあるが、チェーザレに嫉妬心を抱く。

ヴァノッツァ・カッターネイ（Vannozza Cattanei）
演：ジョアンヌ・ウォーリー / 吹替：吉祥美玲恵
ロドリーゴの愛人で、ボルジア家の子供たちの母親。

ジュリア・ファルネーゼ（Giulia Farnese）
演：ロッテ・ファービーク / 吹替：小見美幸
教皇の愛人となり、影響力を持つようになる。

ミケロット・コレッラ（Michelotto Corella）
演：ショーン・ハリス / 吹替：ふくまつ進紗
チェーザレの忠実な部下で、冷酷な暗殺者。

ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ（Giuliano della Rovere）
演：コルム・フィオール / 吹替：得丸伸二
ボルジア家の宿敵で、教皇の座を狙う。


その他、スティーヴン・バーコフ、ルーク・パスカリーノ、サイモン・マクバーニー、オーガスタス・プリュー、デレク・ジャコビ、ジーナ・マッキー、セバスチャン・デ・ソウザなど、豪華なキャストが出演しています。

スタッフ

製作総指揮・監督・脚本：ニール・ジョーダン

その他

なお、同時期にフランス、ドイツ、チェコの共同制作で、同じ題材を扱ったテレビドラマ『ボルジア 欲望の系譜』も制作されましたが、本作とは無関係です。

日本での放送局
WOWOW

外部リンク
公式ウェブサイト（英語）
公式ウェブサイト（日本語）

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