ボンネビルレコード

ボンネビルレコード：競走馬から誘導馬への軌跡

ボンネビルレコード（Bonneville Record）は、2002年3月12日生まれの日本の競走馬で、競走馬としての活動を経て、誘導馬としても長いキャリアを積みました。彼は、2007年の帝王賞（JpnI）や2008年のかしわ記念（JpnI）での勝利が特に際立っており、その他にも日本テレビ盃（JpnII）など数多くのレースで活躍しました。馬名の由来は、アメリカのボンネビル・スピードウェイと「レコード」にちなんでいます。

競走馬時代の成績

大井競馬所属時代 (2004年 - 2007年)

ボンネビルレコードは、南関東公営競馬の大井競馬場でデビューしました。彼の初勝利は2004年10月のデビュー戦です。その後は、いくつかのレースで好成績を残しましたが、勝ちきれずにいました。2005年の南関東三冠競走では羽田盃5着、東京ダービー4着、ジャパンダートダービー3着と、点数は稼ぎましたが、なかなかタイトルには届きませんでした。長い沈黙を破ったのは、翌2006年の黒潮盃であり、ここでようやくきっかけを掴みます。古馬相手の東京記念での連勝もありましたが、年末の東京大賞典では7着となり、競走馬としての厳しさを味わいます。

2007年には美浦トレーニングセンターへ移籍。移籍初戦は芝コースのエイプリルステークスで8着に敗れたものの、かしわ記念では4着と健闘し、その後の帝王賞では的場文男騎手の鞍上で快勝を果たし、ダートグレード競走初勝利を手にしました。およそ10ヶ月ぶりの復活劇は、彼の名を再び高めるきっかけとなりました。

中央競馬所属時代 (2007年 - 2010年)

中央競馬に転籍後も、ボンネビルレコードは多くのレースに挑戦します。2008年のかしわ記念では再び的場文男騎手が戻り、前回の悔しさを晴らすように道中から先行し、見事に勝利を収めました。この活躍は特に印象深く、帝王賞では連覇を目指しましたが、ようやくフリオーソに勝つことができず、2着でフィニッシュします。

日本テレビ盃では、劇的な勝利を果たし、走破タイムは船橋ダート1800メートルのレコードを更新しました。この数字は、長い間破られていなかったもので、大きな話題となりました。続く海外レースでも活躍を期待されましたが、競走馬としての厳しい現実を味わう場面も多く、結果としては未勝利の年もありました。

大井競馬再移籍後 (2010年 - 2012年)

2010年、再び大井競馬場へ移籍したボンネビルレコードは、新たな戦いの日々を迎えます。しかし、勝利からは遠ざかり、数度の2着や3着止まりで終わるレースが続きました。2007年から2012年までの競走歴の中で、彼は常に掲示板（5着以内）に名を連ねる存在であり、特に帝王賞には6年連続で出走し、全ての着順を経験しました。競競走が続く中、最後のレースの結果は9着で、引退を決意することになりました。

引退後の誘導馬としての生活

ボンネビルレコードは、その後大井競馬場の誘導馬に転身し、2013年の帝王賞でデビューしました。9年の間、多くのファンに愛されながら、競馬場での国際的なイベントや日常業務をこなす日々を送りました。2022年には引退し、北海道の牧場で静かな余生を過ごすことが決まりました。

結論

ボンネビルレコードの競走馬としての歴史は、数々の勝利と共に多くの人々から愛された存在でした。彼の人生は、競馬界の中での挑戦や成功の的。それを裏付けるような数々の記録と感動を提供し続けました。今後、彼は穏やかな生活の中で、素晴らしい思い出を持ちながら余生を過ごしていくことでしょう。

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