ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

ボーダレス・アートミュージアムNO-MAは、滋賀県近江八幡市の八幡地区、重要伝統的建造物群保存地区に位置しています。昭和初期に建てられた趣のある町屋、旧野間邸を改築し、オルタナティブ・スペースとして活用しています。2004年に日本財団の助成を受け、社会福祉法人滋賀県社会福祉事業団によって「ボーダレス・アートギャラリーNO-MA」として開館。その後、2007年に現在の名称へと改称しました。

アートディレクターと「ボーダレス」の理念

絵本作家のはたよしこ氏をアート・ディレクターに迎え、「ボーダレス」という言葉に込められた、障がい者アートの枠にとらわれない自由な企画を展開しています。はた氏は1995年からアール・ブリュットの新たな才能の発掘に尽力し、その記録を公開しています。「ボーダレス・アート」という言葉は、NO-MA設立時に、その場を象徴するために創り出された造語です。

開館当初より、写真家・映画監督の大西暢夫氏が、NO-MA発行の出版物などでアール・ブリュットの作家と作品の写真や映像を撮影してきました。2023年には大西暢夫氏が館長に就任し、新たな視点を取り入れた活動が期待されています。

国際的な連携

NO-MAは、海外の美術館との連携も積極的に行っています。2006年には、スイス・ローザンヌのアール・ブリュット・コレクションとの共同企画に取り組み、2008年 - 2009年には「JAPON」展が開催されました。また、フランス・パリのアル・サン・ピエール美術館からの依頼により、2010年 - 2011年には「アール・ブリュット・ジャポネ」展が開催され、12万人もの来場者を集めました。さらに、フランス・ナントの国立現代芸術センターリュー・ユニックでも「KOMOREBI」展が開催され、国際的な舞台で日本のユニークなアール・ブリュットを紹介しています。

NO-MAの由来

「NO-MA」という名前は、この町屋の家主であった旧野間邸に由来しています。その名前が転じて、「NO-MA」という愛称が付けられました。

周辺施設

近江八幡市には、NO-MAの他にも歴史的な建造物や美しい自然が多く、観光スポットが充実しています。

利用案内

• - 開館時間: 11時00分 - 17時00分
• - 休館日: 月曜（祝日の場合は次の平日）・年末年始・展示替え期間
• - 観覧料: 有料（中学生以下、または障害者とその付添い1名は無料）

アクセス

• - JR東海道本線（琵琶湖線）/近江鉄道八日市線 近江八幡駅から近江鉄道バス「大杉町八幡山ロープウェー口」下車、徒歩6分
• - 近江八幡駅からあかこんバス「仲屋上筋」下車、徒歩2分
• - 名神高速道路竜王ICから約25分

関連情報

• - ボーダレスアートギャラリーLapoLapoLa: 北海道旭川市にある同様の趣旨のギャラリーです。

ボーダレス・アートミュージアムNO-MAは、アール・ブリュットの魅力を発信するだけでなく、創造性を通して社会の多様性を認め、新たな価値観を生み出す場所として、多くの人々に感動と発見を提供しています。

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