近江八幡駅

近江八幡駅：歴史と賑わい、そして未来へ繋がる交通の要衝

近江八幡駅は、滋賀県近江八幡市に位置する、JR西日本東海道本線（琵琶湖線）と近江鉄道八日市線（万葉あかね線）の接続駅です。JR西日本の駅番号はJR-A19、近江鉄道はOR21となっています。近江鉄道八日市線は近江八幡駅が終点であり、古都の情緒と近代的な発展が融合するこの地を象徴する重要な交通拠点となっています。

歴史：130年を超える歩み

JR西日本としての歴史は、1889年（明治22年）に官設鉄道八幡駅として開業したことに始まります。当初は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、1984年（昭和59年）に貨物輸送は廃止されました。1919年（大正8年）に駅名を現在の近江八幡駅へ改称。1981年（昭和56年）には橋上駅舎に改築され、その後も自動改札機の設置やICOCA対応など、時代に合わせて進化を遂げてきました。近年では、みどりの窓口の営業終了や業務委託化といった変化も経験しています。
一方、近江鉄道は1913年（大正2年）に湖南鉄道線の新八幡駅として開業、1919年に近江八幡駅に改称され、近江鉄道八日市線の歴史を刻んできました。近江鉄道八日市線は、2013年に「万葉あかね線」という愛称が付けられ、地域に親しまれる路線となっています。

駅構造：利用者の利便性を高める設計

JR西日本近江八幡駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線からなる地上駅で、橋上駅舎を備えています。改札内には自動券売機、みどりの券売機、みどりの券売機プラス、セブンイレブンなどの商業施設、トイレが設置されており、利用者の利便性が考慮されています。また、バリアフリーにも配慮し、エスカレーターやエレベーターが整備されています。
近江鉄道近江八幡駅は、島式ホーム1面2線と側線1線からなる地上駅です。近江鉄道では最も利用者が多い駅であり、日中は30分間隔で運行されています。ホーム全体でドアが開くワンマン運転が採用されています。駅舎には待合室とエレベーターが設置されています。
JRと近江鉄道の駅舎は隣接していますが、連絡改札口がないため、乗り換えには一旦改札を出る必要があります。

運行状況：多様な列車が乗り入れる

JR西日本近江八幡駅には、新快速、普通列車、特急「らくラクびわこ」が停車します。日中は1時間あたり新快速1本、普通列車2本の計3本の列車が停車し、通勤・通学時間帯には本数が増加します。下り線では新快速と普通列車の緩急接続が行われています。近江鉄道では、快速と普通列車が運行されています。

利用状況：地域の中核駅として高い利用率

JR西日本近江八幡駅は、滋賀県内のJR駅の中で乗車人員が7位にランクインしており、琵琶湖線の複線区間（草津-長浜間）では最多となっています。2022年度の1日平均乗車人員は約15,000人です。近江鉄道では、近江八幡駅が最も利用者数の多い駅で、2018年度の1日平均乗車人員は約2,700人でした。

駅周辺：発展を続ける街

近江八幡駅の北口は古くからの市街地が広がり、南口には近年、大型商業施設を中心とした開発が進んでいます。八幡堀や八幡山ロープウェーなどの観光地は、北口から少し離れた場所に位置しています。北口と南口にはそれぞれバスターミナルがあり、近江鉄道バスなど複数の路線バスが発着しています。

参考文献

近江八幡駅の詳細な情報は、様々な文献から得られています。特に、鉄道に関する書籍や統計資料が重要な情報源となっています。これらの資料に基づき、近江八幡駅の過去から現在までの歴史、駅構造、利用状況、周辺環境などを正確に記述しています。

まとめ：未来を見据えた発展

近江八幡駅は、130年以上の歴史を持つ、地域に深く根付いた重要な交通拠点です。近年の開発や変化にも対応しながら、利用者の利便性向上に努めており、今後も地域の活性化に貢献していくことが期待されます。

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