ボール (判定)

野球・ソフトボールにおける「ボール」判定

野球やソフトボールにおいて「ボール」とは、投手の投球がストライクゾーンを通過しなかったり、その他の規定違反があった場合に、球審によって宣告される判定です。この判定が4回宣告されると、打者はアウトになることなく、一塁へ進塁できます（四球）。

ルールの歴史

ボールの判定は、[1872年]]に「アンフェアボール]」としてルールに導入されました。これは、打つスポーツである[[野球において、「打てない」不正な投球を意味していました。「アンフェア」という部分が後に省略され、現在の「ボール」という呼称に落ち着きました。

ボールが宣告される条件

ボールが宣告されるには、打者がその投球に対して打撃動作（打撃、空振り）を行わないことが前提となります。主な条件は以下の通りです。

ストライクゾーンを通過しなかった投球: 投球が打者の胸元から膝元までの範囲（ストライクゾーン）を通過しなかった場合。
地面に触れた投球: 投球が地面に触れた場合。その後、ストライクゾーンを通過してもストライクとはなりません。
打者に触れたが回避しなかった投球: 投球が打者に触れたものの、打者が避けようとしなかった場合。ただし、これは死球にはならず、3ボールの場合に限り死球となります。
投手の反則: 無走者の場合、投手が反則投球（ボーク）を犯した場合。ただし、ボーク自体は記録されません。
* 時間超過: 無走者の場合、打者が打撃姿勢を取り、投手と対面してから12秒以内（日本では2006年度までは20秒以内）に投球しなかった場合。手からボールが離れた時点で投球したと判断されます。

ボール宣告時の審判の行動

球審は、投球判定を行う際は、腰を落とした姿勢を維持したまま、顔や手を動かすことなく「ボール」と発声します。首を振ったり、片手を下に振ったり、投球から目を切ったり、無発声で判定することはルール違反です。特に片手を動かす行為は、ストライクと誤認される可能性があるため、厳禁とされています。

ボール判定の呼称

テレビ中継や球場内の電光掲示板では、ボールカウントにおいて「ボール」は「B」と略記されます。太平洋戦争中の日本では、「だめ」（2ボールなら「だめ、2つ」）のように日本語で表現されました。また、日常会話の「ボール（用具）」は平板型アクセント（ぼーる）ですが、「ボール（判定）」は頭高型アクセント（ぼーる）となります。

まとめ

「ボール」判定は、野球・ソフトボールにおいて重要な判定の一つであり、その歴史やルール、審判の行動など、様々な側面から理解することが重要です。ストライクと対をなす判定であり、四球という得点機会につながる重要な要素となっています。本記事が、野球・ソフトボールのルール理解の一助となれば幸いです。

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