ボーン・コールド

ボーン・コールド：冷酷なる殺し屋の軌跡

ボーン・コールドは、ゆでたまごによる漫画『キン肉マンII世』に登場する、正義超人専門の殺し屋（ヒットマン）です。そのクールで冷徹な佇まいと、高い実力から、作中では重要な役割を担いました。アニメ版では、声優の檜山修之氏がその声を担当しています。

概要

初登場は、キン肉万太郎が火事場のクソ力を得るための修練編「万太郎、"無我の炎"を得る!!」です。彼は、正義超人の抹殺を請け負う集団「ノーリスペクト」のメンバーであり、その中でもトップクラスの実力を誇ります。頭にターバンを巻き、左眼にはスコープ付きの眼帯を装着しており、これにより相手の戦闘能力を測ることが可能です。ボーン・コールドは、万太郎の修練における最後の刺客として立ちはだかり、その卓越したレスリング技術と、相手を惑わせる巧みな話術で、万太郎を苦しめました。

殺しの依頼以外では一切戦わず、自己防衛のためだけに戦うという独自のポリシーを持っています。彼は自身を「死神が遣わした存在」と称していますが、その正体は、過去にキン肉マンやテリーマンと戦ったドクロ星超人キン骨マンの息子でした。

登場期間は短いものの、そのクールなキャラクター性とビジュアルから、女性ファンを中心に高い人気を誇る超人です。

また、キン肉アタルは、ボーン・コールドが超人専門の殺し屋であることや、背中に指のような飾りがあるデザインから、ジ・オメガマンの息子ではないかと推測していました。さらに、ジ・オメガマンの顔が骸骨に似ていることから、キン骨マンの弟ではないかという説も浮上しています。

生い立ち

ボーン・コールドは、地球征服を目論むキン骨マンの息子として生まれました。幼少期は、キン肉マンらに敗北して帰ってきた父親から、その腹いせとして虐待を受ける日々を送っていました。5歳の時に母親が家出し、その後も虐待は続き、顔に傷を負わされるほどでした。8歳になった時、彼は身の危険を感じて家出をしました。虐待によって思考や根性が歪んでしまい、悪の道へと進むことになります。

アニメ版では、虐待の代わりにキン肉族打倒のためのスパルタ教育に耐えかねて家出したという設定になっています。

ノーリスペクトとしての活動

悪の道へ進んだボーン・コールドは、正義超人専門の殺し屋となり、多くの超人を殺害。その悪行は宇宙を震撼させるほどでした。ノーリスペクトの一員として、キン肉星の兵士の中でも金になる将校だけを狙い、152人を惨殺。その実力は、ハンゾウに恐れられるほどでした。

その後、逮捕されキン肉星刑務所に収監されますが、万太郎の火事場のクソ力修練のために一時的に釈放されます。沖縄で万太郎を待ち受ける中、服役中に舞い込んだ依頼を遂行するため、日本駐屯超人のジャイロを殺害。さらに、ミートを人質に取り、首里城公園のシーサーリングで万太郎と対戦します。

シーサーリングの特性を活かし万太郎を追い詰めますが、ミートのアドバイスによって形勢が逆転。ボーン・コールドは、ミートのアドバイスを阻止しようと、ミートを痛めつけ、代わりにアドバイスしようとしたテリー・ザ・キッドやチェック・メイトも失敗に終わらせ、万太郎陣営を再び窮地に陥れます。しかし、ミートの正体が明かされそうになったことを恐れたボーンは、シューティング・アローでミートを殺害します。その際、ミートがキン肉スグルのもとに送られ、万太郎のお目付け役についたことから殺しの依頼があったことを明かします。

ミートが退場し、万太郎が窮地に立たされた時、父キン骨マンが現れ、ボーンの正体を暴露。同時にキッドとチェックのコンビネーションが復活し、万太郎は息を吹き返します。最後は、万太郎の必殺技「マッスル・ミレニアム」によって敗北しました。

試合後、リングから落下したボーン・コールドはキン骨マンに助けられ、彼からの謝罪の言葉を聞いたことで殺し屋を廃業することを決意。改心し、再び刑務所へ収監されました。

超人オリンピック ザ・レザレクション編では、ケビンマスクに苦戦する万太郎の前に幻覚として現れ、フォーク・ザ・ジャイアントやハンゾウと共に万太郎を激励しました。

また、連載250回記念の第1回超人コスチューム大賞にも登場し、ターバンの下はスキンヘッドであることが判明しました。

『キン肉マンII世〜オール超人大進撃〜』には本編での登場はありませんが、人気投票の結果発表時に登場し、9位にランクインしています。

主要対戦成績

○ジャイロ（バンダナマッチで勝利、その後3Dクラッシュで殺害）
×キン肉万太郎（マッスル・ミレニアム）

得意技

シューティング・アロー
腰に差している剣を右腕に装着し、左目の眼帯で狙いを定めて発射する技。ワイヤーで回収可能。
ナスティ・ギムレット
ショールを下半身に巻きつけて高速回転し、ドリルのように突進する技。
3Dクラッシュ
相手の頭を両膝で挟み、両手で相手の脚を掴んで体を反らせ、腹部を裂く技。アニメでは未使用。
ブレインクール
相手の両腕をチキンウイングの状態から反り投げる技。
リバースパワー・ボム
ツームストーン・パイルドライバーの体勢から、頭のロックを外して前面をマットに打ちつける技。受け身が困難。
デスバレー・ボム
相手を担ぎ上げて頭部をマットに打ちつける技。
シューティング・ラッキーストライク
キン骨マンとのタッグ技。シューティング・アローを放とうとするが、キン骨マンに邪魔をされ、その結果敵が巻き添えを食らうという技。ゲームオリジナル。

プロフィール

分類：ノーリスペクト
出身地：ドクロ星
身長体重：204cm 115kg（作中では204cm 147kg）
超人強度: 150万パワー
職業：正義超人専門の殺し屋（ヒットマン）
異名：悪魔の使者、超人ヒットマン、冷酷なる殺し屋、孤高のヒットマン
主な肩書き：ノーリスペクト#3

コンピュータゲーム

『キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人』などでは、タッグチームを組むキャラクターによって、以下のようなゲームオリジナルのチーム名が付けられます。

ナチュラルボーンキラーズ：キン骨マン
ノーリスペクツ：ハンゾウ

『キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人』のストーリーモードでは、キン骨マンへの恨みを晴らすためタイムスリップし、新旧の正義超人抹殺の依頼を遂行します。

『キン肉マンII世 超人聖戦史』では、時の神の手下として登場し、中立または悪行ルートでのみ登場します。

関連人物

キン骨マン：実父
キン肉万太郎：対戦相手
フォーク・ザ・ジャイアント：幻覚として登場
ハンゾウ：ノーリスペクトのメンバー

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