ポッカクリエイト

株式会社ポッカクリエイト：カフェ・ド・クリエの歴史

株式会社ポッカクリエイトは、かつて東京都千代田区に本社を置いていた企業で、フランス風カフェ「カフェ・ド・クリエ」の運営を主な事業としていました。同社は、ポッカコーポレーションとプラザクリエイトの合弁会社として設立され、その後、ポッカコーポレーション、ポッカサッポロフード＆ビバレッジの完全子会社を経て、サッポログループ食品株式会社の連結子会社となりました。

2022年4月1日には、カフェ・ベローチェやシャノアールを運営するC-Unitedがサッポログループ食品から全株式を譲受し、ポッカクリエイトはC-Unitedの子会社となりました。そして、2023年1月1日にC-Unitedに吸収合併され、株式会社ポッカクリエイトは解散しました。現在、「カフェ・ド・クリエ」はC-Unitedによって運営されています。

概要

ポッカクリエイトは、「カフェ・ド・クリエ」を直営店およびフランチャイズで展開していました。2008年4月には、電子マネー「repica」を利用したカフェ・ド・クリエカードを導入し、利便性の向上を図りました。また、プリペイドカードである「カフェ・ド・クリエカード」も利用可能で、顧客の多様なニーズに応えていました。

沿革

設立と初期展開

1994年10月7日、ポッカコーポレーションとプラザクリエイトの合弁会社として、愛知県名古屋市千種区に株式会社ポッカクリエイトが設立されました。同年11月には、1号店である伏見店がオープンし、事業を開始しました。翌1995年7月には、市ヶ谷駅前店を開店し、都心部への進出も開始しました。

フランチャイズ展開と本社移転

1996年1月にはフランチャイズオーナーの募集を開始し、事業拡大を加速させました。同年4月には、本社事務所を東京都千代田区五番町に移転し、7月には九段北へ再度移転しました。その後、1999年6月には新宿区神楽坂へ本社事務所を移転しました。

ポッカコーポレーションの完全子会社化

2000年3月には、ポッカコーポレーションの完全子会社となり、経営体制が変化しました。2006年には、新たな業態として「カフェ・ド・クリエプラス」と「カフェ オールエダン」を開業し、多様なニーズに対応する試みも行われました。

電子マネー導入とサービス拡充

2008年4月16日には、中京地区33店舗でカフェ・ド・クリエカードの取り扱いを開始し、翌2009年1月には、ポイントサービスを開始しました。同年1月には、カフェ・ド・クリエカードの取り扱いを関西、関東へと拡大し、ほぼ全店で利用可能となりました。また、関西でゴッドマウンテンカフェを展開していた株式会社エスティーシーを吸収合併し、事業領域を拡大しました。

さらなる事業展開

2010年8月には、公衆無線LAN「ソフトバンクWi-Fiスポット」を順次導入し、顧客の利便性向上に努めました。同年12月には、大黒パーキングエリアに「ポッカザキッチン」「ブルーシール」との複合型店舗である大黒スカイテリア店を開店しました。2011年4月には、TSUTAYA天神駅前福岡ビル店を開店しました。

店舗展開と新コンセプト

2012年7月には、本社事務所を九段南に移転し、同年8月には、新コンセプトショップ「カフェ・ド・クリエ =DEN=」をオープンしました。10月には、徳島県立中央病院店を開店し、病院内という新たな場所への進出も図りました。2013年4月には、新業態「メゾン・ド・ヴェール」をオープンし、事業の多角化を進めました。

カフェ・ド・クリエカードの変遷

2014年3月には、カフェ・ド・クリエカードのポイント発行を終了しましたが、同年4月には、全店舗でチャージと決済が可能となり、カード利用で商品が5%引きとなるサービスを開始しました。また、同月には「カフェ・ド・クリエ 札幌道新ビル店」を開店しました。同年9月には、カフェ・ド・クリエカードのポイント交換を終了しました。

組織再編とC-Unitedによる吸収合併

2016年4月には、沖縄県にイオンタウンとよみ店を開店し、同年6月には、イオンモール秋田店を開店するなど、店舗展開を継続しました。2018年3月には、代表取締役社長に上野修氏、取締役会長に飯沼浩氏が就任しました。2020年7月には、サッポログループのグループ再編に伴い、サッポログループ食品株式会社の子会社となりました。

そして、2022年4月1日、珈琲館などを運営するC-Unitedが当社を買収し、2023年1月1日にC-Unitedに吸収合併され、株式会社ポッカクリエイトは解散しました。「カフェ・ド・クリエ」や「メゾン・ド・ヴェール」は、C-Unitedによって運営が引き継がれています。

事業所

ポッカクリエイトの事業所は、本社（東京都新宿区）のほか、東海本部名古屋事務所（名古屋市中区）、関西本部大阪事務所（大阪市淀川区）、九州事業所（福岡市博多区）がありました。

共同開発

ポッカサッポロフード&ビバレッジが販売する「カフェ・ド・クリエ」ブランド飲料は、ポッカクリエイトとの共同開発によるものであり、パッケージには「カフェ・ド・クリエ」ブランドが紹介されています。

株式会社ポッカクリエイトは解散しましたが、「カフェ・ド・クリエ」のブランドは現在もC-Unitedによって運営され、多くの人々に利用されています。

もう一度検索