ポップとロック

aiko ライブビデオ『ポップとロック』：アリーナとライブハウス、異なる魅力が詰まった2枚組

2011年7月27日にDVD、2014年3月19日にBlu-ray Discがポニーキャニオンより発売されたaikoの7作目のライブビデオ『ポップとロック』。この作品は、aikoの音楽性における二つの側面、ポップで繊細なアリーナ公演と、ロックでエネルギッシュなライブハウス公演を余すことなく収録した、ファン必携の2枚組となっています。

Disc 1「Love Like Pop vol.13 とっても嬉しい追加公演｡月夜の晩に彼女は現る」は、2010年に行われたアリーナツアーから、国立代々木第一体育館公演の模様を収録。洗練されたステージ演出と、aikoの伸びやかで繊細な歌声が、大規模な会場の雰囲気と見事に調和しています。収録されている楽曲は、彼女の代表曲と言えるバラードから、アップテンポな楽曲まで幅広く、aikoの音楽的多様性を堪能できる内容となっています。

具体的には、「夏が帰る」、「赤いランプ」、「愛の病」、「リップ」、「鏡」、「リズム」、「カブトムシ」、「甘い絨毯」、「花火」、「私生活」といった、多くのファンに愛される楽曲に加え、「メドレー」として複数の楽曲が織り交ぜられた構成も聴きどころです。「横顔」、「あなたと握手」、「陽と陰」、「mix juice」、「なんて一日」、「マント」、「前ならえ。」、「ナキ・ムシ」、「シアワセ」、「beat」、「カケラを残す」、「milk」、「どろぼう」、「戻れない明日」、「キスが巡る」、「向かいあわせ」、「えりあし」といった、アルバム未収録の楽曲や、ライブ定番曲も収録されており、まさにaikoの世界観を存分に味わえる内容となっています。

一方、Disc 2「Love Like Rock vol.4」は、2009年に行われたライブハウスツアー「Love Like Rock vol.4」より、ZEPP OSAKA公演の模様を収録。アリーナ公演とは対照的に、観客との距離が近く、よりダイナミックで熱気あふれるライブパフォーマンスが堪能できます。aikoの力強い歌声と、バンドメンバーとの息の合った演奏が、ライブハウスならではの興奮を呼び起こします。

Disc 2では、「初恋」、「milk」、「まつげ」、「ゴーゴーマシン」、「雲は白リンゴは赤」、「なんて一日」、「ボブ」、「シャッター」、「青い光」、「クローゼット」、「恋の涙」、「メドレー」、「熱」、「二人」、「心日和」、「相合傘」、「赤い靴」、「Do you think about me?」、「すべての夜」、「愛の病」、「エナジー」、「ジェット」、「花火」、「mix juice」、「恋愛ジャンキー」、「帽子と水着と水平線」、「be master of life」といった楽曲が収録されています。これらの楽曲からも、aikoの音楽的幅広さが伺えます。ライブハウスならではの熱狂的な雰囲気と、aikoの表現力の高さが融合した、忘れがたいライブ映像と言えるでしょう。

『ポップとロック』は、aikoの異なる魅力を同時に楽しめる、まさにファンにとって宝物となる作品です。アリーナ公演の繊細さとライブハウス公演の熱気、両方を味わいたい方には、強くおすすめしたい一本です。

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