ポプラディア

総合百科事典ポプラディアについて

『総合百科事典ポプラディア』は、日本のポプラ社によって発行されている、児童向けの日本語百科事典です。初版が2002年3月に発行されて以来、様々な改訂が加えられています。特に、最新の第三版は2021年11月17日に刊行されており、全18巻から成り、約30,500項目を取り扱っています。また、インターネット版であるポプラディアネットも提供されており、デジタルコンテンツの利用が可能です。

特徴

ポプラディアは子供たちに理解しやすく、興味を引く内容を提供することを目的としています。そのため、多くの漢字にルビを振っており、特に第三版では全項目にルビが付けられました。この辞典の執筆方針は「面白くて、読んでためになる」を掲げており、子供たちが楽しく学べるよう工夫されています。

また、ポプラディアの項目は基本的に署名記事ではなく、専門の研究者やライターが協力して作成されています。これにより、情報の信頼性が保たれる一方で、親しみやすい文章になっています。さらに、第三版ではロービジョンやディスレクシアの読者に配慮し、ユニバーサルデザインフォントが採用されています。

発刊の背景

ポプラディアの発刊は、2002年の学習指導要領改訂に伴う新たな教育方針に応えるために企画されました。それまでの百科事典が古かったり、子供にとって難解であったため、調べ学習に適した新しい百科事典の必要性が高まっていました。当初、社内では反対意見も多かったものの、同社社長の坂井宏先がその声を押し切り、新たに展開を図りました。

ポプラディアは、8万8千円という価格設定にもかかわらず、多くの小中学校からのニーズに応え、成功を収めました。発刊から数ヶ月で目標販売数を大きく上回り、その後も売上を伸ばし続けました。

書誌情報

ポプラディアの書誌情報は以下の通りです:

• - 総合百科事典 ポプラディア 全12巻、2002年、ISBN 9784591994122 - 23,000項目
• - 総合百科事典 ポプラディア プラス1 2005補遺、2005年、ISBN 9784591083031
• - 総合百科事典 ポプラディア 新訂版 全12巻、2011年、ISBN 9784591911860 - 24,500項目
• - 総合百科事典 ポプラディア 第三版 全18巻、2021年、ISBN 9784591919354
• - ポプラディアネット

デジタル版

ポプラディアのデジタル版として、かつてDVD-ROM版も刊行されていました。これにはインターネット経由での情報更新機能が備わっており、使い勝手の向上が図られていました。デジタルポプラディアのバージョンもアップデートされており、特に音声入力機能を持つモデルも存在しました。

関連商品

ポプラディアに関連する商品も多数存在します。例として以下があります:

• - 月刊ポプラディア（2011年3月で休刊）
• - ポプラディア情報館（テーマ別の学習資料）
• - ポプラディア学習帳（文房具メーカーとのコラボ商品）

ポプラディアが提供するこれらのリソースは、児童が学ぶにあたり、非常に役立つ情報源となっています。

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