ポム・クレメンティエフ

ポム・クレメンティエフ：国際的な舞台で輝くフランス人女優

ポム・クレメンティエフ（Pom Klementieff）は、1986年5月3日生まれ、カナダのケベック州出身のフランス人女優です。彼女は、マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）におけるマンティス役で国際的に知られています。

生い立ちと家族

クレメンティエフは、韓国人の母親とフランス＝ロシア人の父親のもとにケベック・シティーで生まれました。父親はフランス政府の領事として働いていました。彼女はフランス国籍のみを保持しており、「ポム」という名前は韓国語で「春」や「虎」を意味する言葉に由来します。幼少期は父親の仕事の関係で各地を転々としましたが、最終的にフランスに定住しました。

5歳の時に父親が癌で亡くなり、母親も精神的な病を患っていたため、彼女は父方のおじ夫婦に育てられました。18歳の誕生日には「第二の父親」と慕っていたおじを亡くし、25歳の誕生日には兄が自殺するという悲しい出来事も経験しました。

演劇との出会い

おじの死後、短期間ロー・スクールに通いましたが、キャリアパスに魅力を感じず、ウェイトレスやセールスマンとして働いた後、19歳でパリの演劇学校クール・フローランに入学しました。シアター・コンペティションで優勝し、2年間、学校のトップ教員による無料クラスを受講する機会を得ました。

キャリアの幕開け

2007年、クレメンティエフはフランス映画"Après lui"で、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる主人公の養女役として女優デビューを果たしました。2009年には、フランス映画"Loup"で初主演を務めました。この作品では、シベリアの山中でトナカイを飼育する部族を舞台に、過酷な環境下での撮影に挑戦しました。

ハリウッドへ

2013年、スパイク・リー監督の『オールド・ボーイ』でハリウッドデビュー。彼女は、敵役のボディーガードであるヘン＝ボクを演じました。この役のためにボクシングのトレーニングを積み、アクションシーンに挑戦しました。役名は韓国語で「幸福」を意味する言葉から取られています。

『オールド・ボーイ』の撮影後、ロサンゼルスに移住し、ハリウッドでのオーディションに積極的に参加しました。テコンドーの紫帯を取得するなど、身体能力も高く、2015年の映画『ハッカーズ・ゲーム』ではハッカー役を演じました。

MCUでの活躍

2017年、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』でマンティス役としてマーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）に初登場。マンティスは、触れることで相手の感情を読み取り、操ることができる能力を持つキャラクターです。クレメンティエフは、その独特な演技でマンティスを見事に演じ、一躍人気女優となりました。その後、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|アベンジャーズ_インフィニティ・ウォー』（2018年）、『アベンジャーズ/エンドゲーム|アベンジャーズ_エンドゲーム』（2019年）でも同役を再演し、MCUにおける重要なキャラクターとしての地位を確立しました。

今後の活躍

ポム・クレメンティエフは、その個性的な魅力と演技力で、今後ますます活躍の場を広げていくことが期待されています。国際的な舞台で輝き続ける彼女の姿から目が離せません。

フィルモグラフィ

Après lui (2007)
Loup (2009)
オールド・ボーイ (2013)
ハッカーズ・ゲーム (2015)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス (2017)
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|アベンジャーズ_インフィニティ・ウォー (2018)
アベンジャーズ/エンドゲーム|アベンジャーズ_エンドゲーム (2019)

外部リンク

Pom Klementieff - X（旧Twitter）
Pom Klementieff - Instagram
Pom Klementieff - Facebook

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