ポラロイドGIRL

ポラロイドGIRL - 沢田研二の53枚目のシングル

「ポラロイドGIRL」は、1989年9月20日に東芝EMIのイーストワールドレーベルからリリースされた沢田研二の53枚目のシングルです。このシングルは、彼の音楽キャリアにおける重要な作品であり、新バックバンドであるJAZZ MASTERの始動を象徴しています。プロデュースを担当したのは、 吉田建で、これは彼がエキゾティクス以来関与したプロジェクトでもあります。アルバム『彼は眠れない』の先行シングルとしてリリースされましたが、シングルのバージョンはアルバム収録曲とは異なる点に注目が集まります。

このシングルの表題曲には、パール兄弟のサエキけんぞうが作詞を、当時プリンセス プリンセスのボーカルであった奥居香が作曲を手掛けています。今回の楽曲は、同時代のバンドブームを意識したスタイルで制作されており、日本の音楽シーンにおける新しい風を感じさせる作品です。特に楽曲中の歌詞やメロディは、リスナーに強い印象を与えています。

ジャケットデザインにも注目すべき点があり、「FIGURE ME OUT」（俺を理解しろ）というフレーズが描かれています。この言葉は、過去の名曲「渚のラブレター」のジャケットにも見られ、沢田研二の音楽的アイデンティティの一部を形成していると言えるでしょう。

また、同年の年末には『第40回NHK紅白歌合戦』でこの曲が演奏される予定でしたが、「ポラロイド」という商標の関係からこの曲はNGとなりました。その結果、代わりに翌年にシングルカットされた「DOWN」が披露されることとなりました。このような背景から、この曲はその時代における音楽的な挑戦や制約を象徴する存在とも言えます。

収録曲

全編曲は吉田建が担当しています。
1. ポラロイドGIRL
作詞: サエキけんぞう
作曲: 奥居香
2. DAYS
作詞: 松井五郎
作曲: 徳永英明

このシングルは、沢田研二のスタイルや音楽的な進化を顕在化させるものであり、その後のキャリアにおける重要なターニングポイントとなる作品でもあります。今なお多くのファンに愛される楽曲の一つとして、その存在感を放ち続けています。

もう一度検索