ポートモレスビー作戦

ポートモレスビー作戦

ポートモレスビー作戦は、第二次世界大戦中のニューギニア戦線で展開された、連合国軍と日本軍による戦闘です。この作戦は、当初「スタンレー作戦」とも呼ばれ、後に複数の戦闘名に分けられました。前半部分はココダ道での戦いを指し、後半はブナおよびゴナの戦闘に言及しています。

背景

開戦以来、日本陸軍はグアムやニューブリテン島に続いて、1942年3月7日にサラモアに上陸し、同日にラエへの上陸を成功させました。その後、連合軍に対抗するため、ポートモレスビーの攻略を目指し、「MO作戦」の実施が決定しました。しかし、珊瑚海海戦でアメリカ海軍の妨害を受け、ポートモレスビーの攻略は中止されました。このことにより、ラバウル基地が一層重要になり、その脅威となるポートモレスビーの攻略は急務となりました。

日本軍の作戦

日本陸軍は、オーエンスタンレー山脈を越えてポートモレスビーを陸路で攻略する作戦「レ号作戦」を立案しました。この作戦は新設された第17軍によって実施されることになります。連携を取る南海支隊は、いくつかの歩兵連隊を編成し、強化が図られました。

7月15日、日本軍の参謀が陸路攻略の決定を発表し、第17軍は7月18日に命令を出しました。7月の後半には、連合軍のジャワ海域における動きにより、日本軍は別の反抗勢力に対する準備を急ぐ必要がありました。

連合軍との接触

日本軍の南海支隊は、1942年7月21日にブナ近くのゴナに上陸し、ココダへの進撃を開始しました。この際、オーストラリア軍の第39大隊はココダでの防衛を試みましたが、南海支隊によって占領され、激しい戦闘に突入しました。

戦況は悪化し、日本軍はイソラバにおいても攻撃を続けましたが、オーストラリア軍との戦闘は容易ではなく、日本陸軍はジャングルの戦闘に不慣れであることが影響しました。8月に入ると、日本軍はイスラバを占領し、ポートモレスビーまでの約50キロの攻撃を開始しましたが、物資不足が響き、攻撃は難航しました。

連合軍の反撃

同年8月、連合軍はガダルカナル島に上陸し、日本軍に対する反撃を開始しました。このため、ポートモレスビーの防衛がますます重要視されることになります。日本軍が進撃する中、連合軍の要指導者が交代され、より強力な反撃が計画されました。

日本軍の撤退

9月13日からイオリバイワの攻撃を開始した日本軍は、補給線が厳しい状況の中で進撃を続けたが、最終的には連合軍の優勢に押される形で撤退を開始しました。日本軍は食料が尽き、傷病者の出現も深刻な問題となりました。

最終局面と結末

イオビ・ゴラリの戦闘では、連合軍の攻勢が強化され、日本軍の南海支隊は防衛線を構築するも次第に押し込まれました。指揮官の堀井少将が事故で戦死し、日本側の指揮系統は混乱をきたしました。日本軍は撤退を余儀なくされ、指揮官の小田少将も追い詰められることとなりました。

結局、ポートモレスビー作戦は日本軍にとって大きな損失をもたらし、軍力の差も大きく影響しました。連合軍に対して持ちこたえた日本軍も多大な死傷者を出し、最後は壊滅的な結末を迎えたのです。この戦争は、太平洋戦争の中でも特に熾烈な戦いが繰り広げられた場面のひとつであり、後の戦局に大きな影響を与えました。

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